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MLB

162キロの速球、球界最凶のスプリッター、スライダーの横変化。「投手・大谷翔平」の“ヤバさ”をMLB公式が大特集!

SLUGGER編集部

2020.07.03

投手・大谷が凄い3つの理由とは?(C)Getty Images

投手・大谷が凄い3つの理由とは?(C)Getty Images

 7月23日ないし24日に開幕するメジャーリーグ。MLB公式サイトは開幕に向けてさまざまな記事を組んでいるのだが、2日現地時間、二刀流として完全復帰を果たす大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の「ピッチャーとしての凄さ」を大特集し、データの面から投手・大谷の真価に迫っている。

「ピッチャー・オオタニの復帰が待ち遠しい理由」として3つのカテゴリーを紹介。第一に「100マイル(160キロ)の速球を投げることができる」として、大谷の代名詞である剛速球を取り上げた。2018年にデビューした大谷は6月に右ヒジを痛め、オフにトミー・ジョン手術を受けるなど2年近くマウンドから離れているが、その間、大谷より速いボールを投げた先発投手は一人もいないという。

 大谷のメジャーでの最速は5月30日のタイガース戦で投げた101.1マイル(約162.7キロ)。これは過去2年間の先発投手最速タイであり、また大谷は18年に101マイル(162キロ)以上を計3回記録しているが、これも大谷しか到達していない球速帯とあって、メジャーでもその豪腕ぶりは健在だった。
 
 続いて「オオタニのスプリッターは球界で最も打てない球種」として、大谷最大の武器・スプリッターを紹介。18年に投じたスプリッターは被打率.036(55打数2安打)、三振率59.3%(59打席で35奪三振)、空振り/スウィング率56.4%(95球で空振り53回)という驚愕の数字を残していたのだ。

 そして何と、被打率.036は過去2年間の50打席以上の投手では球界最高の数字であり、空振り/スウィング率も75スウィング以上でメジャー1位にランクイン。あのタイラー・グラスノーのスライダー、18年サイ・ヤング賞投手のブレイク・スネルを抑えての1位だけあって、いかに大谷のスプリッターが“魔球”なのかがよく分かるだろう。

 そして最後に、「変化球が第3の武器」としてスライダーとカーブにもフォーカス。この2球種も被打率.125、空振り/スウィング率40%と優秀な数字を残しており、中でもスライダーは、水平方向への変化(横曲がり)がメジャー3位と大きく曲がるのが特徴という。

 もちろん、大谷は投手だけではなく打者としても一流だ。二刀流が復活する今季、投打の活躍はアメリカを、日本を沸かせてくれるに違いない。

構成●SLUGGER編集部

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