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プロ野球

王貞治会長も認めた才能!ソフトバンクの栗原陵矢がプロ6年目で開花した理由

喜瀬雅則

2020.07.07

開幕戦のサヨナラヒットを皮切りに、栗原はチームトップの打率.317ととにかく打ちまくっている。写真:田口有史

開幕戦のサヨナラヒットを皮切りに、栗原はチームトップの打率.317ととにかく打ちまくっている。写真:田口有史

 宮崎の突き抜けるような青い空と、白いボールのコントラストは、ついつい、見とれてしまうほどに美しかった。乾いた打球音を残した打球が、100メートル先にある右翼フェンスを楽々と超えていく。レジェンドが、何度となくうなずいていた。

「よくなってきたね、栗原は。打球がよく飛ぶようになってきたからね」

 2019年11月15日。ソフトバンクの王貞治球団会長が、宮崎の秋季キャンプ視察に訪れた。朝、羽田から飛行機に乗り込み、どこにも立ち寄ることなく一直線に、キャンプ地の生目の杜へとやって来た。「こんな時にしか、若い選手をじっくりと見られないもんだからね」。スーツの上着を脱ぎ、背中に「OH」と白のロゴが縫い込まれたグランドジャンパーを羽織ると、早速、育成選手たちが打撃練習をしている第2球場へ足を向けようとしていた。

 その王会長の足が、ふと止まった。メイングラウンドのアイビースタジアムで、特打を行っていた背番号31の打球音に引き寄せられるかのように“方向転換”したのだ。視線の先に見える打撃ケージで、鋭いスイングを見せていたのは栗原陵矢だった。
 
 打球の角度と勢い、ぶれない体の軸、素早い体の回転。そして、柔らかいバットスウィング。王会長が思わず足を止めさせたその若き左打者の潜在能力が、2020年シーズン開幕とともに開花の時を迎えた。まさしくレジェンドが“予言”した通りの大活躍ぶりで、今やソフトバンク打線に不可欠な存在となりつつあるのだ。

 栗原の出身校である福井・春江工高は1963年創立の県立高だが、14年に坂井高と統合されたため、16年3月限りで閉校となった。全国的には無名の公立高を、栗原は4番・捕手として、13年のセンバツで野球部創部以来初の甲子園出場へ導いた。結果は1回戦敗退に終わったが、その時の活躍が評価されて14年のU-18ワールドカップ日本代表に選出され、キャプテンも務めている。

 14年にドラフト2位で指名された当時、ソフトバンクのスカウト室長だった小川一夫現二軍監督は「もともと、攻守のバランスが良かった。バッティングもいいし、インサイドワークもそう。全日本の主将だから、リーダーの資質もあったよね」と、指名に至った理由を明かしてくれた。
 

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