ファンの期待を一身に背負い、試合を決める働きを求められる「4番打者」。その重責を担うパ・リーグの6人は、果たして期待に応えられているのか。ここまでの試合で見せたインパクトや、打率、本塁打、打点といったスタッツをもとに、彼らのパフォーマンスを査定しよう。
●浅村栄斗(楽天)
[成績]18試合/打率.357/9本塁打/28打点/出塁率.451/OPS1.280
[評価]よくできました
今、プロ野球最強の打者かもしれない。9本塁打、28打点は両リーグダントツ最多。6月27日の日本ハム戦で球団最多タイの1試合7打点、7月4日からは同じく球団最長となる4試合連続ホームランを放っている。首位を走る快進撃の原動力となっており、少し気が早いが現時点ではMVPの最有力候補と言っていい。
●レアード(ロッテ)
[成績]17試合/打率.237/5本塁打/10打点/出塁率.348/OPS.856
[評価]可もなし不可もなし
開幕時は浅村以上に絶好調で、9試合で5本塁打、オリックスとの6連戦は4発と大爆発した。しかし、井口資仁監督が「この1週間ずっと沈んでいる」と心配しているように、その後の27打数はわずか3安打、長打1本とスランプ。チームも、彼の不振に引きずられるようにやや失速してしまっている。
●山川穂高(西武)
[成績]17試合/打率.259/5本塁打/17打点/出塁率.405/OPS.940
[評価]まずまずです
史上5人目の3年連続ホームラン王を目指す"山賊打線"の4番は、強風が吹くZOZOマリンで本塁打を確信した打球が押し戻される不運もありながら、チーム最多の5発。打率こそまだ上がっていないものの勝負を避けられることも多く、出塁率.405、OPS.940と主砲の役割は果たしている。
●中田翔(日本ハム)
[成績]18試合/打率.286/7本塁打/17打点/出塁率.410/OPS1.093
[評価]よくできました
ここ数年は主軸として物足りない成績が続いていたが、今季はフルスウィングではなく8割の力感で確実性の高い打撃を志向した結果、打率.286、両リーグ2位の7本塁打とパワーとの両立に成功した。ブレイク中の野村佑希にアドバイスを送るなど、リーダーとしての自覚も増している一方、通算1000三振記念グッズは「嫌やろ」と不満顔。
●バレンティン(ソフトバンク)
[成績]18試合/打率.246/5本塁打/15打点/出塁率.329/OPS.883
[評価]可もなく不可もなし
ヤクルトからの加入1年目は、キューバ組(デスパイネ&グラシアル)の来日出遅れで一層の期待が集まったが、ここまでの出来はそこそこといったところ。第1号は20打席目まで待たれることになったが、そこから2打席連続でアーチをかけた。その後も長打こそ出ているものの、得点圏打率.167と好機で不発に終わっており、鷹ファンはもやもや?
●ジョーンズ(オリックス)
[成績]18試合/打率.271/3本塁打/8打点/出塁率.301/OPS.744
[評価]がんばりましょう
メジャーでオールスター選出5回の実績を誇り、2年10億円超の契約で加入した超大物だが、「4番打者」としては今のところ物足りない。OPS.744はチーム内でも"4番"目で、リーグ全体でも23位。悲しいかな、ホームランを打った試合でもチームは3連敗中だ。守備でもゴールドグラブ4度の面影なく、凡ミスを連発。ただ、ここへ来て打撃の調子は上がっており、本領発揮に期待したい。
構成●SLUGGER編集部
●浅村栄斗(楽天)
[成績]18試合/打率.357/9本塁打/28打点/出塁率.451/OPS1.280
[評価]よくできました
今、プロ野球最強の打者かもしれない。9本塁打、28打点は両リーグダントツ最多。6月27日の日本ハム戦で球団最多タイの1試合7打点、7月4日からは同じく球団最長となる4試合連続ホームランを放っている。首位を走る快進撃の原動力となっており、少し気が早いが現時点ではMVPの最有力候補と言っていい。
●レアード(ロッテ)
[成績]17試合/打率.237/5本塁打/10打点/出塁率.348/OPS.856
[評価]可もなし不可もなし
開幕時は浅村以上に絶好調で、9試合で5本塁打、オリックスとの6連戦は4発と大爆発した。しかし、井口資仁監督が「この1週間ずっと沈んでいる」と心配しているように、その後の27打数はわずか3安打、長打1本とスランプ。チームも、彼の不振に引きずられるようにやや失速してしまっている。
●山川穂高(西武)
[成績]17試合/打率.259/5本塁打/17打点/出塁率.405/OPS.940
[評価]まずまずです
史上5人目の3年連続ホームラン王を目指す"山賊打線"の4番は、強風が吹くZOZOマリンで本塁打を確信した打球が押し戻される不運もありながら、チーム最多の5発。打率こそまだ上がっていないものの勝負を避けられることも多く、出塁率.405、OPS.940と主砲の役割は果たしている。
●中田翔(日本ハム)
[成績]18試合/打率.286/7本塁打/17打点/出塁率.410/OPS1.093
[評価]よくできました
ここ数年は主軸として物足りない成績が続いていたが、今季はフルスウィングではなく8割の力感で確実性の高い打撃を志向した結果、打率.286、両リーグ2位の7本塁打とパワーとの両立に成功した。ブレイク中の野村佑希にアドバイスを送るなど、リーダーとしての自覚も増している一方、通算1000三振記念グッズは「嫌やろ」と不満顔。
●バレンティン(ソフトバンク)
[成績]18試合/打率.246/5本塁打/15打点/出塁率.329/OPS.883
[評価]可もなく不可もなし
ヤクルトからの加入1年目は、キューバ組(デスパイネ&グラシアル)の来日出遅れで一層の期待が集まったが、ここまでの出来はそこそこといったところ。第1号は20打席目まで待たれることになったが、そこから2打席連続でアーチをかけた。その後も長打こそ出ているものの、得点圏打率.167と好機で不発に終わっており、鷹ファンはもやもや?
●ジョーンズ(オリックス)
[成績]18試合/打率.271/3本塁打/8打点/出塁率.301/OPS.744
[評価]がんばりましょう
メジャーでオールスター選出5回の実績を誇り、2年10億円超の契約で加入した超大物だが、「4番打者」としては今のところ物足りない。OPS.744はチーム内でも"4番"目で、リーグ全体でも23位。悲しいかな、ホームランを打った試合でもチームは3連敗中だ。守備でもゴールドグラブ4度の面影なく、凡ミスを連発。ただ、ここへ来て打撃の調子は上がっており、本領発揮に期待したい。
構成●SLUGGER編集部