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高校野球

優勝候補の筆頭は健大高崎!群馬県大会の注目ドラフト候補生を一挙紹介

大友良行

2020.07.21

群馬の有力選手たち。左から蓼原慎仁、戸丸秦吾、下慎之介、須永武志。写真:大友良行

群馬の有力選手たち。左から蓼原慎仁、戸丸秦吾、下慎之介、須永武志。写真:大友良行

 7月18日に幕を開けた群馬県高校野球大会。優勝候補の筆頭に挙げられるのが、昨秋の神宮大会凖優勝の実績を持つ健大高崎だ。プロ注目の左腕・下慎之介は、柔らかいフォームから長い腕を活かしたキレのあるボールで打者の胸元を突く。191㎝の長身右投・橋本挙汰が投げ込む142㎞の直球とスライダー、スプリットは威力十分。この二人を捕手兼主将の戸丸泰吾が巧にリードする。また、実力派ショートの橋本脩生と戸沢昂平の俊足コンビが、健大お家芸の”俊足”を活かして次塁を陥れ、得点を重ねる。

 昨秋県大会優勝の桐生一は、ロシア人の父を持つ180㎝・75㎏の蓼原慎仁が面白い。MAX144㎞の本格的右腕でスカウトが熱視線を送る。また、もう一人の投の軸が、技巧の左腕・宮下宝だ。変化球で組み立て、ゲームをつくる。制球力が良く、昨秋の関東大会で2試合完投した。桐生一は、打線も悪くない。15本塁打を放つ廣瀬智也と出塁率の高い野田力もおり、昨秋の関東大会で5割の打率を残した中島優月も元気だ。
 
 この2校に続くのが、昨秋県大会準優勝の前橋育英だろう。主将で4番の須永武志は、179㎝・75㎏の強肩捕手。足を使っての二塁送球はコントロールが良く、打撃も勝負強い。バランスのとれたドラフト候補だ。

 昨秋県ベスト4の樹徳もあなどれない。樹徳は昨年、井達誠監督が4年半ぶりに復帰。捕手の新井圭悟主将を中心にチームワークでまとまりを見せる。

 公立では、安中総合の清水惇が、県内屈指の右投手として評価がウナギ登りだ。172㎝・70㎏と小柄だが、ダイナミックなフォームから140㎞のスライダーを投げる。中学時は、軟式日本代表にも選ばれた実績がある。26日の健大高崎との試合で登板が予想されており、この試合で清水がどんな投球を見せるかが、今大会の大きな話題となっている。

 これらに続き冨岡、高崎商、前橋工、農大二高、利根商、前橋商、関東学園大付伊勢崎清明、常磐、館林など、馴染みのチームがチャンス到来を待ち受けている。次戦は7月23日、決勝戦は8月10日に上毛新聞敷島球場で行なわれる。

取材・文●大友良行

【著者プロフィール】 おおとも・よしゆき/元大手新聞社の報道写真記者。事件事故取材の傍らメジャーリーグやサッカーW杯などの欧州サッカーを取材。現在は、全国の大学野球、春夏の甲子園をはじめとする高校野球、都市対抗を中心に社会人野球などを深く取材している。著書に「野球監督の仕事(共著・成美堂出版)」、「CMタイムの逆襲(東急エージェンシー)」などがある。

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