誰もが予想していたことが起きた、というべきか。現地28日に行われたメジャーリーグで最も注目されたカード、ヒューストン・アストロズ対ロサンゼルス・ドジャースの一戦で今季“初”の乱闘騒ぎが発生した。
ご承知の通り、昨オフに2017年のアストロズが組織的なサイン盗みを行っていたことが発覚。球界内外での大バッシングにさらされ、特に3勝4敗で惜敗したドジャースナインからは「世界一は俺たちだった」「最低」といった声が上がり、ロサンゼルス市議会ではMLBに『世界一返還要求』の案件が提出されたほどである。
だからこそ、3年越しの再戦となったこの日は大きく話題となった。恨みを抱えたドジャースが“何か”やるのではないか、と。そして6回裏、ドジャース救援投手のジョー・ケリーが口火を切った。
1死後、3番のアレックス・ブレグマンに3-0のカウントからストライクを取るかと思いきや、96マイル(154キロ)の速球が後頭部めがけて抜けていく。もちろん、これだけならただ“手が滑った”だけなのかもしれない。しかし2死一、二塁の場面、迎えた6番のカルロス・コレアの打席でも、またも顔面めがけて速球が投げ込まれたのだ。
誰が見ても明らかな“故意”。ケリーはコレアを三振に打ち取り、これで終わりかと思いきや、ベンチに戻る際にコレアとアストロズの方に向かって、何やら言葉を発し、べろべろと舌を出して煽りまくったのだ。
さすがのアストロズの面々も怒り心頭。今季は新型コロナの影響で乱闘(ないし準じる行為)は禁止されているのだが、ドジャースベンチの方に駆け寄り、怒号を浴びせたのだった。普通に考えればケリーが悪いのだが、事情が事情なだけにファンからは「よくやった!」「もっとやれ!」とケリーを擁護する声が多いのはやや皮肉だろうか。
もっとも、ケリーが18年に所属していたボストン・レッドソックスも、その年のドジャースとのワールドシリーズでサイン盗みを行っていたことが発覚しているのだが、今回の一件でケリーはドジャースファンからの信頼回復を果たせた(?)かもしれない。ちなみにケリーは18年4月、今年から横浜DeNAベイスターズに所属にしているタイラー・オースティンらヤンキースの一団と壮絶な乱闘を演じているなど、超好戦的な性格な投手でもある。
構成●SLUGGER編集部
【動画】ケリーの“煽り”にアストロズが激昂!一触即発のムードに
ご承知の通り、昨オフに2017年のアストロズが組織的なサイン盗みを行っていたことが発覚。球界内外での大バッシングにさらされ、特に3勝4敗で惜敗したドジャースナインからは「世界一は俺たちだった」「最低」といった声が上がり、ロサンゼルス市議会ではMLBに『世界一返還要求』の案件が提出されたほどである。
だからこそ、3年越しの再戦となったこの日は大きく話題となった。恨みを抱えたドジャースが“何か”やるのではないか、と。そして6回裏、ドジャース救援投手のジョー・ケリーが口火を切った。
1死後、3番のアレックス・ブレグマンに3-0のカウントからストライクを取るかと思いきや、96マイル(154キロ)の速球が後頭部めがけて抜けていく。もちろん、これだけならただ“手が滑った”だけなのかもしれない。しかし2死一、二塁の場面、迎えた6番のカルロス・コレアの打席でも、またも顔面めがけて速球が投げ込まれたのだ。
誰が見ても明らかな“故意”。ケリーはコレアを三振に打ち取り、これで終わりかと思いきや、ベンチに戻る際にコレアとアストロズの方に向かって、何やら言葉を発し、べろべろと舌を出して煽りまくったのだ。
さすがのアストロズの面々も怒り心頭。今季は新型コロナの影響で乱闘(ないし準じる行為)は禁止されているのだが、ドジャースベンチの方に駆け寄り、怒号を浴びせたのだった。普通に考えればケリーが悪いのだが、事情が事情なだけにファンからは「よくやった!」「もっとやれ!」とケリーを擁護する声が多いのはやや皮肉だろうか。
もっとも、ケリーが18年に所属していたボストン・レッドソックスも、その年のドジャースとのワールドシリーズでサイン盗みを行っていたことが発覚しているのだが、今回の一件でケリーはドジャースファンからの信頼回復を果たせた(?)かもしれない。ちなみにケリーは18年4月、今年から横浜DeNAベイスターズに所属にしているタイラー・オースティンらヤンキースの一団と壮絶な乱闘を演じているなど、超好戦的な性格な投手でもある。
構成●SLUGGER編集部
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