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大谷翔平、12打席ぶり安打の打球初速180キロは今季球団最速&“大谷以降”のスピード打

SLUGGER編集部

2020.07.29

12打席ぶりのヒットは大谷らしい“スピードある”一撃となった。(C)Getty Images

12打席ぶりのヒットは大谷らしい“スピードある”一撃となった。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は28日現地時間、本拠地で行われたシアトル・マリナーズとの一戦に「5番・DH」で出場。11打席連続無安打で迎えた6回の第4打席、センターフェンス直撃の二塁打を放ち、開幕戦以来のヒット&今季初打点を記録した。

 2回の第1打席は遊ゴロ、3回2死満塁の好機では力のないセカンドフライに打ち取られ、そのスウィングは大谷らしからぬ力強さが感じられなかった。しかし、5回の第3打席では、サードゴロに終わったものの捉えた打球を飛ばしており、試合中での修正能力の高さがうかがえた。そして4打席目に、あわやホームランとなる二塁打につながったというわけだ。
 
 これは“ただの”二塁打ではなかった。大谷の二塁打の打球初速111.9マイル(180キロ)は今季のエンジェルス打者で最速、メジャー全体でも7番目の速さに位置している。さらに、この日の大谷の二塁打よりも速い打球を打ったエンジェルスの選手はなんと、昨年9月11日に第18号本塁打を放った「大谷以来」というのだから驚きだ。

「打者・大谷」の魅力は、何といってもその打球速度の速さだ。屈強なメジャーリーガーの中でも上位に位置する本物のスラッガーたる素質を、渡米してから見せつけている。二刀流復帰元年ということで、投打の調整は簡単ではないだろうが、この一打では持てる才能の片鱗を見せつけた形だ。

構成●SLUGGER編集部

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