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MLB

大谷翔平の復帰第2戦は、またも連続押し出しで2回もたず降板。球速とスプリッターは手術前の質に近づいたものの…

SLUGGER編集部

2020.08.03

大谷の復帰第2戦目は良いところと悪いところが垣間見える登板に。(C)Getty Images

大谷の復帰第2戦目は良いところと悪いところが垣間見える登板に。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の復帰第2戦は、期待と不安が入り交じる登板となった。8月2日現地時間、大谷はヒューストン・アストロズ戦に先発。1.2回を投げて無安打ながらも、連続押し出し四球による2失点で降板した。

 前日の会見では「1死を取りたいですね」と、1死も取れずに大炎上した693日ぶりの復帰戦を振り返った大谷。しかしこの日は、第1球目に前回登板の最速を超える94.7マイル(152.4キロ)を計時すると、3球目には95.8マイル(154.2キロ)と“大谷らしい”快速球を見せる。そして4球目、伝家の宝刀スプリッターで空振り三振を奪った。30球を投げて空振りを一度も取れなかった復帰戦とは、明らかに違う立ち上がりを見せ、初回を3者凡退に終える。
 
 しかし2回、4番のマイケル・ブラントリーには変化球が決まらず8球かけて四球を出すと、続く5~6番にもフルカウントから連続四球を与え、前回の炎上が頭をよぎる3者連続フォアボールで無死満塁のピンチを迎えてしまう。ここから2者連続三振を奪い、難を逃れたかに思えたが、9番にも3―2からの内角への速球が外れ、前回に続く押し出し四球に。大谷も苦悶の表情を浮かべ(計測上はストライクだった)、明らかに気落ちしてしまう。

 そして打者1巡して迎えた1番、ジョージ・スプリンガーにも2者連続の押し出し四球で2失点目。この時、4シームが89マイル(143キロ)台と一気に球威が落ちたこともあって降板を告げられる。後続のリリーフが抑えてこれ以上の失点はなかったものの、復帰第2戦は50球を投げて1.2回を2失点、5四球3三振で終えた。

 試合は2回表を終えてアストロズが2対0でリード。しかし何より、急に落ちたスピードはヒジに何らかの支障があったのかどうか。大谷の健康状態が危惧される登板となってしまった。

構成●SLUGGER編集部
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