高校野球

蘇る“夏“の記憶!甲子園を制した現役選手でベストメンバーを組んでみた

SLUGGER編集部

2020.08.11

12年に大阪桐蔭を春夏連覇に導いた藤浪(右)と森(左)の黄金バッテリー。ともにタイトルを獲得するなどプロでも活躍している。写真:産経新聞社

 夏の高校野球選手権大会には、予選も含めて実に4000校以上が出場するが、頂点に立てるのはたった一校だけ。熱戦を勝ち抜き、深紅の優勝旗を手にすることは高校球児にとって最高の栄誉だ。今回は夏の甲子園で栄冠をつかみ取った経験のある現役選手でオールスターチームを組んでみた。
※投手4人+各ポジション1人ずつを選出(ポジションはプロでのもの)。

投手 松坂大輔(西武) 横浜高/1998年
投手 田中将大(ヤンキース) 駒大苫小牧高/2005年
投手 斎藤祐樹(日本ハム) 早稲田実業高/2006年
投手 藤浪晋太郎(阪神) 大阪桐蔭高/2012年

捕手 森友哉(西武) 大阪桐蔭高/2012年
一塁 堂林翔太(広島) 中京大中京高/2009年
二塁 浅村栄斗(楽天) 大阪桐蔭高/2008年
三塁 横尾俊建(日本ハム) 日大三高/2011年
遊撃 大城滉二(オリックス) 興南高/2010年
左翼 藤原恭大(ロッテ) 大阪桐蔭高/2018年
中堅 高山俊(阪神) 日大三高/2011年
右翼 根尾昂(中日) 大阪桐蔭高/2018年
 
 格から言えば、やはりエースは"平成の怪物"松坂だろう。特に98年夏はPL学園との延長17回の死闘をはじめとして、いくつもの伝説を作った。田中が全国制覇したのは2年の時で、決勝では9回最後の1球で2年生史上初の150キロを計時する怪物ぶりを見せつけている。12年に大阪桐蔭の春夏連覇に貢献した藤浪も、この年の夏は準決勝、決勝と2日連続で2安打完封勝利の離れ業を演じている。プロでの実績は3人に劣るが、甲子園を席巻した度合いでいえば、"ハンカチ王子"と呼ばれた斎藤も負けてはいない。

 正捕手は森。大阪桐蔭では藤浪の1学年下で、ともに12年の春夏連覇を成し遂げた。特に12年夏は主に5番を打ち、打率.400、2本塁打を放つなど、当時から強打の捕手として鳴らしていた。大阪桐蔭の先輩である浅村は、高校時代は遊撃手。08年夏の大会では打率.551を記録した猛打だけでなく、守備でも好プレーを連発し、まさに野球センスの塊だった。