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高校野球

【甲子園交流大会注目「投手」ランキング】すべてが“すごい”中京大中京・高橋、一皮むけた智弁和歌山・小林

西尾典文

2020.08.10

高校球界ナンバーワンの好投手である高橋は3日目に智弁学園と対戦する。写真:徳原隆元

高校球界ナンバーワンの好投手である高橋は3日目に智弁学園と対戦する。写真:徳原隆元

 いよいよ今日から開幕する2020年甲子園高校野球交流試合。中止となった春の選抜大会に出場予定だった32校が参加して行われるが、秋のドラフト会議で指名が期待される選手も多く出場する。そこで今回はドラフト会議の解説も務めるスポーツライターの西尾典文氏が注目選手を7人ずつピックアップし、期待値の大きい順にランキング形式で紹介する。今回は投手編だ。

▼7位 内星龍(履正社)
190㎝84㎏ 右投右打

 昨年秋の公式戦では登板なし。それでも本人はプロ志望と伝えられており、プロのスカウトからも注目を集めているところに、ただならぬポテンシャルの高さを感じる大型右腕だ。しかもこの春に一気にスピードを上げてきており、まさに今が伸び盛りともいえる。これだけの上背がある高校生は完成するまでに時間がかかり、また昨年夏の優勝投手となった岩崎峻典など他にも好投手を揃えるだけになかなか起用が難しいところだが、甲子園のマウンドにぜひ立たせてもらいたい素材だ。
タイプ診断:#未完の大器 #将来性
 
▼6位 下慎之介(健大高崎)
183㎝82㎏ 左投左打

 昨年秋はエースとして明治神宮大会の準優勝に大きく貢献した大型サウスポー。上半身も下半身もまだまだ強さが物足りず、スピードも130キロ台中盤がアベレージだったが、一冬を越えて着実にスケールアップした印象を受ける。高校生の大型左腕の場合、投げてみないと分からない不安定さがつきものだが、下の場合はそのようなところがなく、試合を作る能力の高さが光る。1試合限定ということもあって、全力で飛ばした時にどのような投球を見せてくれるかが楽しみだ。
タイプ診断:#大型左腕 #安定感

▼5位 川瀬堅斗(大分商)
183㎝82㎏ 右投右打

 入学直後からセンスの良さが高く評価されていた九州屈指の本格派右腕。そのフォームは高校の先輩である森下暢仁(広島)を彷彿とさせるものがあり、角度のある140キロ台のストレートと落差の大きいカーブが持ち味だ。7月に入って左太ももを肉離れした影響で、大分県の独自大会では明らかに本調子ではなく2回戦で敗れたが、それでも時折目立つボールを投げていた。将来を考えると無理は禁物だが、状態は確実に上向いていると言われており、本調子に近い状態での投球に期待したい。
タイプ診断:#ボールの角度 #落差のあるカーブ
 

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