20日の西武戦(京セラドーム大阪)に4-6で敗れ、4連敗を喫したオリックスの西村徳文監督は、試合後のインタビューで、「ちょっと仕掛けが遅いのかなというのもあるんですけどね。6回のところで何とか…一気にね。2点取ってノーアウト満塁だったんで。その後もしっかり粘ってくれたんですが…。(もう1本)出たらというところですけどね」と語り、6回に無死満塁のチャンスを畳み掛けられなかったことを悔やんだ。
さらに先発の吉田一将については、「きょうはちょっと前回と違って、良くなかったというところですよね。あそこまで(3回)でヒット7本ですか…」とコメント。最後に上半身のコンディション不良のため、途中交代したT-岡田の状態を「どれぐらいというのはまだ(報告が)来てないから分からないし、これからですね。そこは」と話し、監督インタビューを切り上げた。
この日、ロッテがソフトバンクに逆転サヨナラ勝ちを収めたため、最下位を独走するオリックスの自力優勝消滅は次戦以降に持ち越しとなったわけだが、球団から報道陣に「この後、福良淳一GMが会見を行う」という情報が流れ、インタビュールーム周辺が一気に騒ついたのは言うまでもない。これが西村監督最後の監督インタビューだったのだ。
まず、中嶋聡監督代行をはじめとした新人事のリストがリリースされ、福良GMから改めて監督、コーチ人事について発表された。福良GMによると、西村監督に辞任を要請したのは、この日の試合後だったという。
「巻き返しを喫して臨んだ6連戦だったんですけど、ここにきて3連敗というところで。まだまだこれから巻き返しができるという判断で、こういう決断になりました」
辞任を要請した理由をそう説明し、監督代行に就任する中嶋2軍監督には福良GMが電話で話し、「なんとかチームの雰囲気を変えてほしい」と伝えたとのこと。「あとは中嶋監督代行がやりやすい環境をこっちが作ってあげて。自分の野球をここでやってほしいと頼みました。雰囲気を変えるのは大事じゃないですかね」と期待を寄せた。
今回の人事で中嶋監督代行とともに注目されるのは、中垣征一郎パフォーマンスコーチ兼コーチングディレクターが、巡回パフォーマンスコーチ兼コーチングディレクターとして、1軍も巡回するようになったことだろう。今シーズン、ストレートのスピードがアップした山崎福也や、プロ初勝利を挙げた鈴木優など、中嶋&中垣コンビが「全身の使い方」を分かりやすく説明することにより、著しく成長している。
他にも2人を慕う選手は多く、現在、疲労骨折から2軍で調整中の高卒2年目の内野手、宜保翔もそのひとり。宜保は「中嶋監督は勝つことに凄くアツイんですよ。『仕方ないな』という言葉は出てこない。とにかく徹底してるし、効率がいい。無駄なことはやらないです。中嶋監督や中垣さんに指摘されたことは、全て理にかなってるんですよね」と今年の春季キャンプで、1軍に上がって来た際に語っていた。宜保はその後、オープン戦で結果を出したため、開幕スタメンが確実視されていたものの、開幕延期期間中の怪我で離脱したのは残念だが、1軍復帰を果たした暁には、中嶋監督代行のもと大活躍してくれるだろう。
中嶋監督代行はキャッチャー出身で、コーチ経験も豊富なことから、投打ともに目を光らせることが出来る。1軍は最下位を独走しているオリックスだが、2軍は首位争いを繰り広げている。「勝つ野球」をチームに植えつけることで12ゲーム差からの大逆転を期待したい。
取材・文●どら増田
さらに先発の吉田一将については、「きょうはちょっと前回と違って、良くなかったというところですよね。あそこまで(3回)でヒット7本ですか…」とコメント。最後に上半身のコンディション不良のため、途中交代したT-岡田の状態を「どれぐらいというのはまだ(報告が)来てないから分からないし、これからですね。そこは」と話し、監督インタビューを切り上げた。
この日、ロッテがソフトバンクに逆転サヨナラ勝ちを収めたため、最下位を独走するオリックスの自力優勝消滅は次戦以降に持ち越しとなったわけだが、球団から報道陣に「この後、福良淳一GMが会見を行う」という情報が流れ、インタビュールーム周辺が一気に騒ついたのは言うまでもない。これが西村監督最後の監督インタビューだったのだ。
まず、中嶋聡監督代行をはじめとした新人事のリストがリリースされ、福良GMから改めて監督、コーチ人事について発表された。福良GMによると、西村監督に辞任を要請したのは、この日の試合後だったという。
「巻き返しを喫して臨んだ6連戦だったんですけど、ここにきて3連敗というところで。まだまだこれから巻き返しができるという判断で、こういう決断になりました」
辞任を要請した理由をそう説明し、監督代行に就任する中嶋2軍監督には福良GMが電話で話し、「なんとかチームの雰囲気を変えてほしい」と伝えたとのこと。「あとは中嶋監督代行がやりやすい環境をこっちが作ってあげて。自分の野球をここでやってほしいと頼みました。雰囲気を変えるのは大事じゃないですかね」と期待を寄せた。
今回の人事で中嶋監督代行とともに注目されるのは、中垣征一郎パフォーマンスコーチ兼コーチングディレクターが、巡回パフォーマンスコーチ兼コーチングディレクターとして、1軍も巡回するようになったことだろう。今シーズン、ストレートのスピードがアップした山崎福也や、プロ初勝利を挙げた鈴木優など、中嶋&中垣コンビが「全身の使い方」を分かりやすく説明することにより、著しく成長している。
他にも2人を慕う選手は多く、現在、疲労骨折から2軍で調整中の高卒2年目の内野手、宜保翔もそのひとり。宜保は「中嶋監督は勝つことに凄くアツイんですよ。『仕方ないな』という言葉は出てこない。とにかく徹底してるし、効率がいい。無駄なことはやらないです。中嶋監督や中垣さんに指摘されたことは、全て理にかなってるんですよね」と今年の春季キャンプで、1軍に上がって来た際に語っていた。宜保はその後、オープン戦で結果を出したため、開幕スタメンが確実視されていたものの、開幕延期期間中の怪我で離脱したのは残念だが、1軍復帰を果たした暁には、中嶋監督代行のもと大活躍してくれるだろう。
中嶋監督代行はキャッチャー出身で、コーチ経験も豊富なことから、投打ともに目を光らせることが出来る。1軍は最下位を独走しているオリックスだが、2軍は首位争いを繰り広げている。「勝つ野球」をチームに植えつけることで12ゲーム差からの大逆転を期待したい。
取材・文●どら増田