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ダルビッシュ5勝目の快投を援護した主砲が大絶賛!「同じチームで良かったよ」「対戦が楽しみな選手なんていない」

SLUGGER編集部

2020.08.24

強力打線を相手に圧巻のピッチングを披露したダルビッシュ。メジャー最多タイの5勝を挙げ、サイ・ヤング賞の有力候補になっている。(C)Getty Images

強力打線を相手に圧巻のピッチングを披露したダルビッシュ。メジャー最多タイの5勝を挙げ、サイ・ヤング賞の有力候補になっている。(C)Getty Images

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有は現地時間23日、本拠地で行われたシカゴ・ホワイトソックス戦に先発すると、7回6安打1失点1四球10奪三振の好投で今季5勝目をマークした。開幕2戦目から無傷の5連勝を記録し、ナ・リーグ最多勝レースのトップに立っている。

 この日は序盤こそやや制球が荒れ、2回に先制のソロアーチを許したものの、最速158キロのシンカー(計測はこの球種だが、本人いわくツーシーム)に加えて、スライダーの切れ味が抜群だった。計10奪三振のうち7個を伝家の宝刀で奪い、味方が逆転してくれた直後の7回は3つのアウトをすべて三振で記録して打率メジャー2位、本塁打1位の強力ホワイトソックス打線を蹂躙。3連敗中のチームを救う、さすがのピッチングを披露した。

 そんなエースの投球を絶賛したのが、この日逆転2ラン本塁打を放った左の強打者、カイル・シュワーバーだ。ヒーローインタビューに呼ばれたシュワーバーは、アナウンサーから試合のキーポイントは何かと訊かれると、真っ先にダルビッシュの名を挙げ、「ユウはファンタスティックな仕事を全うした」と大絶賛。そしてこう続けたのだった。
 
「彼について言うべきことなんてないよ、今日もネイスティ(エグかった)だった。彼がどれだけの球種を操れるのかは分からないが、サマーキャンプやスプリング・トレーニングで対戦した時、楽しくなかったね(笑)。本当に同じチームで良かったと思っているよ。彼と対戦したい選手なんて誰もいないと思う」と、最大級の賛辞を送ってエースの投球を称えた。

 そして最後に、アナウンサーから「(ダルビッシュが投げるのは)11球種よ」ときかされた昨季38本塁打の大砲は、苦笑いを浮かべてインタビューを終えた。その表情には、「やっぱり対戦せずに済んで良かった」という安堵が漂っていたように感じる。

 果たして、ダルビッシュの今季の成績は6先発で5勝1敗、防御率1.70、奪三振率10.70、与四球率1.46と圧巻の成績が並んでいる。テキサス・レンジャーズ時代の2013年に2位に入ったサイ・ヤング賞レースも、今季はトップランナーにいることは間違いない。

構成●SLUGGER編集部
 
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