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ダルビッシュ有が最多勝&防御率の二冠! サイ・ヤング賞へ視界良好!

THE DIGEST編集部

2020.09.01

ダルビッシュ有は8月を終えてナ・リーグの二冠に。アジア人初のサイ・ヤング賞への期待は高まるばかりだ。写真:田口有史

 日本時間9月1日、メジャーリーグは8月の全日程が終了。残すレギュラーシーズンは1ヵ月を切っている。追い込みムードが高まる中、日本が誇る最強投手・ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)が、2つのタイトルレースのトップで"後半戦"を迎えようとしている。

 現地時間29日、ダルビッシュは敵地で行われたシンシナティ・レッズ戦に先発すると、6回無失点8奪三振の好投で今季6勝目をマークした。今季緒戦こそ4回3失点で黒星スタートとなったが、そこから驚異の6戦6勝。この間の6先発はいずれもQS(6イニング以上を投げて自責点3以下)を達成し、防御率0.92、奪三振率10.85、与四球率1.85と圧倒的な内容を記録している。

 この怒濤の追い込みによって、ダルビッシュは一気にタイトル争いに加わった。29日に挙げた白星はシェーン・ビーバー(クリーブランド・インディアンス)に並んでメジャー最多、ナ・リーグでは単独トップ。防御率1.47はマックス・フリード(アトランタ・ブレーブス)に次ぐ2位につけた。
 
 そして、ライバルのフリードが現地31日の試合で5回2失点と"炎上"。防御率が1.35から1.60に悪化したことで、ダルビッシュが防御率ランキングのトップに躍り出たのだ。これにて8月を終えてダルビッシュは最多勝と最優秀防御率の二冠、サイ・ヤング賞において重視されているWAR(勝利貢献値)も、2大データサイト『Baseball-Reference』『FanGraphs』でリーグトップ3に入っており、日本人初の最高の栄誉に向けて視界良好と言っていい。

 もっとも、フリードが5回2失点で成績が下降したように、短期決戦だけあって1つの失点が大きく防御率に影響してしまう。ダルビッシュの次回登板予定は現地時間9月3日のピッツバーグ・パイレーツ戦となりそうだが、下位に沈む相手に取りこぼしは避けたいところ。一戦、一打者、一球に注目していきたい。

【ナ・リーグ投手部門トップ3】※8月終了時点
〈勝利〉
1位 ダルビッシュ有/6勝
1位 マックス・フリード/6勝
3位 ザック・デビース/5勝
3位 ソニー・グレイ/5勝

〈防御率〉
1位 ダルビッシュ有/1.47
2位 マックス・フリード/1.60
3位 ジェイコブ・デグロム/1.76

〈奪三振〉
1位 ジェイコブ・デグロム/58
2位 ソニー・グエイ/55
2位 マックス・シャーザー/55

5位 ダルビッシュ有/52

構成●THE DIGEST編集部

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