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メジャー史上2位の938盗塁を記録した韋駄天、ルー・ブロック氏が81歳で逝去

SLUGGER編集部

2020.09.07

16年、カーディナルスのホーム開幕戦で始球式を務めたブロック氏。背番号20はチームの永久欠番にもなっている。(C)Getty Images

 メジャー史上2位の通算938盗塁を記録した殿堂入り外野手ルー・ブロック氏が現地時間6日、81歳で亡くなった。

 ブロック氏は1961年にカブスでメジャーデビュー。64年途中にトレードでカーディナルスへ移籍すると、103試合で打率.348、12本塁打33盗塁の大活躍で、移籍時点でリーグ8位に沈んでいたチームを逆転リーグ優勝に導いた。66年に74盗塁で初の盗塁王に輝くと、以降9年間で8度の盗塁王を獲得。74年に記録したシーズン118盗塁は、今もナ・リーグ記録として残る。

 40歳になった79年も120試合に出場して打率.304、21盗塁と活躍し、通算3000安打にも到達。自身6度目のオールスターに選ばれ、オフにはメジャーリーグ・オールスターの一員として日米野球で来日した。この時は日本ハム入団の噂も出たが実現せず、この年限りで現役を引退。19年間で通算2616試合出場、3023安打938盗塁。引退と同時に背番号20はカーディナルスの永久欠番に指定され、85年には野球殿堂入りも果たしている。
 
 引退後はセントルイスで花屋を経営するかたわら、ABCテレビで解説者を務めていたが、2015年には糖尿病の悪化に伴って左足の膝下を切断する手術を受けた。17年には血液の癌の一種である骨髄腫で闘病していることを明かしていた。

 死去に伴い、コミッショナーのロブ・マンフレッドは「彼は国民的娯楽であるメジャーリーグを代表する素晴らしい存在で、寂しい限りだ」と声明を発表。カーディナルスの後輩でもあるアルバート・プーホルス(現エンジェルス)は自身のツイッターで、「彼は私がこれまでに会った中で最高の男性の一人だった。(中略)あなたがいなくなると寂しい。また会う日まで」と追悼のメッセージを送った。

構成●SLUGGER編集部

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