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MLB

ダルビッシュ、メジャー最多8勝目の権利! 今季最多9安打を浴びるも、7回3失点でメジャー最長9連続QS達成

SLUGGER編集部

2020.09.16

粘ったダルビッシュにメジャー最多勝の権利がやってきた。(C)Getty Images

粘ったダルビッシュにメジャー最多勝の権利がやってきた。(C)Getty Images

 耐えて、耐えて、堪え忍んだ。ダルビッシュ有のこの日の投球は、粘り続けた、まさにこの一言に尽きる。

 シカゴ・カブスのダルビッシュは現地時間15日、本拠地で行われたクリーブランド・インディアンス戦に先発すると、7回9安打3失点、1四球7奪三振のピッチングで、メジャー単独最多となる8勝目の権利を手にしてマウンドを降りた。

 3年連続の戴冠を狙うジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ)、盟友トレバー・バウアー(レッズ)との熾烈なサイ・ヤング賞争いを演じているダルビッシュ。上り調子に成績を上げている両者に負けないためにも、この日はメジャー下位の得点力に沈むインディアンス相手に取りこぼしが許されなかったが、2回にまさかの2失点。失策もあったとはいえ、先頭から3連打を許し、右翼の名手ジェイソン・ヘイワードの本塁補殺がなければ、さらに傷口が開きかねなかった。
 
 5回には3失点目を喫し、2回から7回まで毎回のヒット。計9安打は今季ワースト、5本もの二塁打を浴びてしまった。球界屈指の好投手として君臨していたダルビッシュが、貧打にあえぐチームにまさかの大苦戦となったわけである。

 しかし、再三のピンチでも最小限のダメージに抑えてダルビッシュは味方の反撃を待つと、1対3の5回裏にクリス・ブライアント&アンソニー・リゾーの看板打者が連続タイムリーで同点。そしてダルビッシュ降板直後の7回裏には、彼らが再びチャンスを作り、元女房役のウィルソン・コントレラスの犠飛で勝ち越しに成功。8勝目の権利が転がり込んできたのだ。

 この日を終えてダルビッシュはメジャー最長の9試合連続QSを達成。防御率は1.77から2.00へと“炎上”したものの、しっかり試合を作ることができた。あとは救援陣がこのリードを守り切れるのか、注目したい。

構成●SLUGGER編集部
 
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