プロ野球

【2020ドラフト候補ランキング:21~30位】安定感が持ち味の東洋大・村上、本格派左腕の法政大・鈴木と大学球界の好投手が登場

西尾典文

2020.09.23

安定感が持ち味の村上(右)は即戦力として期待できそうだ。写真:西尾典文

 昨年12月に2020年のドラフト候補ランキングをいち早く発表したが、前回1位だった山崎伊織(東海大)がトミー・ジョン手術を受けて社会人入りを表明したこともあり、大きく順位が変動した。今後の注目はやはり高橋宏斗(中京大中京)の動向だ。このままプロ志望届を提出しなければ、また大きく順位が変わる。大学生、社会人はここから公式戦が本格化するだけに、再び浮上してくる選手も多く出てくるだろう。最終版はドラフト直前に発表する。

▼21位:藤井聖[投手・ENEOS](前回順位:27位)
(ふじい・まさる/左投左打/富士市立高→東洋大)
 社会人のサウスポーでは最も注目を集める投手。大学時代は登板機会が少なかったが、ENEOSでは1年目から主戦として活躍を見せた。コンスタントに140キロ台後半をマークするストレートは勢い十分。リリーフであれば即戦力として期待できるだろう。
タイプ診断:#本格派 #即戦力

▼22位:松本隆之介[投手・横浜高](前回順位:ランク外)
(まつもと・りゅうのすけ/左投左打)
 中学時代から大器と評判の大型サウスポー。自粛期間を経て、見違えるように腕の振りが力強くなり、140キロ台後半をマークするようになった。最後の夏は少し調子が落ちていたが、ポテンシャルの高さは抜群で上位指名の可能性も十分にありそうだ。
タイプ診断:#未完の大器 #大型サウスポー
 
▼23位:松本竜也[投手・Honda鈴鹿](前回順位:ランク外)
(まつもと・たつや/右投右打/智弁学園高)
 高校卒3年目の有望株として1月に中日が1位候補にも挙げた本格派右腕。下半身の安定したバランスの良いフォームで、140キロ台中盤でも球筋の良さが光る。先発、リリーフどちらでも力を発揮できる器用さも大きな魅力だ。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #安定感

▼24位:土田龍空[遊撃手・近江高](前回順位:36位)
(つちだ・りゅうく/右投左打)
 高い守備力が魅力の高校生ナンバーワンショート。プレーのスピード感は圧倒的なものがあり、守備範囲の広さ、球際の強さも高校生離れしたものがある。打つ方はまだ少し非力だがミート力の高さは申し分なく、俊足を生かした積極的な走塁も魅力だ。
タイプ診断:#守備職人 #俊足

▼25位:鈴木昭汰[投手・法政大](前回順位:ランク外)
(すずき・しょうた/左投左打/常総学院高)
 高校時代まではセンスが光る左腕だったが、ここへ来て一気にスピードアップ。春のリーグ戦では140キロ台後半を連発し、圧巻の投球を見せた。元々制球力や投球術には定評があるだけに、貴重な本格派サウスポーとして注目度は高い。
タイプ診断:#本格派左腕 #中学日本代表