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プロ野球

【2020ドラフト候補ランキング:11~20位】甲子園を沸かせた履正社・小深田、明石商・来田の評価は?

西尾典文

2020.09.24

打力に関しては高校球界ナンバーワンと評価を集める小深田。甲子園全国制覇も経験している。写真:徳原隆元

打力に関しては高校球界ナンバーワンと評価を集める小深田。甲子園全国制覇も経験している。写真:徳原隆元

 昨年12月に2020年のドラフト候補ランキングをいち早く発表したが、前回1位だった山崎伊織(東海大)がトミー・ジョン手術を受けて社会人入りを表明したこともあり、大きく順位が変動した。今後の注目はやはり高橋宏斗(中京大中京)の動向だ。このままプロ志望届を提出しなければ、また大きく順位が変わる。大学生、社会人はここから公式戦が本格化するだけに、再び浮上してくる選手も多く出てくるだろう。最終版はドラフト直前に発表する。

▼11位:小林樹斗[投手・智弁和歌山高](前回順位:15位)
(こばやし・たつと/右投右打)
将来像:平野佳寿(マリナーズ)
 高橋、山下の次に大きく評価を上げた高校生投手が小林だ。昨年秋は不調だったものの、春から夏にかけてしっかり調子を上げて、甲子園の交流試合でも見事なピッチングを見せた。元々フォームの良さには定評があったが、躍動感が加わりスピードも150キロを超えてきている。若手の本格派投手が欲しい球団は狙い目の選手だ。
タイプ診断:#フォーム◎ #本格派

▼12位:小深田大地[三塁手・履正社高](前回順位:7位)
(こぶかた・だいち/右投左打)
将来像:村上宗隆(ヤクルト)
 前回よりも順位を下げているが、これは小深田の評価が下がったというわけではなく、他の選手が急上昇してきたことが要因だ。甲子園の交流試合では1安打に終わったものの、大阪府の独自大会ではその打棒をいかんなく発揮して見せた。長打力と確実性を兼ね備えており、打撃に関しては高校生ナンバーワンであることは間違いないだろう。
タイプ診断:#長距離砲 #中軸候補
 
▼13位:大道温貴[投手・八戸学院大](前回順位:35位)
(おおみち・はるき/右投右打/春日部共栄高)
将来像:涌井秀章(楽天)
 先発投手としての総合力では大学球界でも屈指の右腕。下級生の頃から着実にスピード、制球、変化球全てにおいてレベルアップし、リーグを代表する存在となった。秋のリーグ戦でもいきなり7回参考ながらノーヒット・ノーラン、13奪三振と圧巻のピッチングを見せている。豊作と言われる大学生投手でも、ここへ来て急上昇してきた印象だ。
タイプ診断:#安定感 #先発タイプ

▼14位:森博人[投手・日本体育大](前回順位:8位)
(もり・ひろと/右投右打/豊川高)
将来像:近藤一樹(ヤクルト)
 リリーフタイプの大学生では伊藤に次ぐ存在ともいえる本格派右腕。そのスピードはコンスタントに150キロ以上をマークし、コントロールも安定している。打者の手元で鋭く変化するスライダーも大きな武器だ。好投手が多いチームにあって、これまで酷使されていないという点も大きなプラス要因と言えるだろう。
タイプ診断:#柔軟性 #リリーフタイプ

▼15位:古川裕大[捕手・上武大](前回順位:20位)
(ふるかわ・ゆうだい/右投左打/久留米商)
将来像:大城卓三(巨人)
 大学球界ではナンバーワンの強打のキャッチャー。大柄でありながら身のこなしに軽さがあり、ショートもこなす運動能力の高さは大きな魅力。スローイングも速いだけでなく正確さも光る。バッティングも大きな穴がなく、広角に強い打球を放つ。希少性の高い打てるキャッチャーだけに、上位指名の可能性は高いだろう。
タイプ診断:#強肩 #三拍子
 

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