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プロ野球

西武がサヨナラ勝ちでマジック「4」。苦手・楽天に貴重な1勝。ソフトバンクは1-0の辛勝も、バンデンハーグが復活星で光明さす

氏原英明

2019.09.21

メヒアの劇的なサヨナラ本塁打で西武のマジックは4。劇的勝利に二連覇もいよいよ見えた。提供:朝日新聞社

メヒアの劇的なサヨナラ本塁打で西武のマジックは4。劇的勝利に二連覇もいよいよ見えた。提供:朝日新聞社

 プロ野球のペナントレースは20日、パ・リーグの3試合を行い、西武が5−3で楽天にサヨナラ勝ちして優勝マジックを「4」とした。2位・ソフトバンクは1―0で日本ハムに辛勝。ぴったりと後を追う。もう一つの試合はオリックスが打撃戦を制して11−8でロッテを下した。

 西武にとっては大きな1勝だ。
 この日から楽天との4連戦。これまで対戦成績では黒星が先行している相手だけに、初戦を取れたのは大きい。それも劇的なサヨナラだった。

 試合は両先発の好投が光った。
 西武はルーキーの松本航が高めのストレートを軸にしたピッチングで6回までを1安打無失点。対する楽天の先発・塩見貴洋も5回までは1安打無失点に抑えていた。

 試合が動いたのは6回裏、西武が木村文紀のチャンスメークから1死満塁と好機を作ると、3番・森友哉が右翼への適時打を放って2点を先制。中村剛也の遊撃ゴロの間にも1点を追加して3−0と投手戦から一歩抜け出した

 しかし、楽天はその後、すぐに同点に追いつく。
 7回表、先頭の3番・浅村栄斗からブラッシュ、銀次の3連打で1点を返すと、1死満塁の好機から藤田一也の併殺崩れの間に1点。さらに、辰巳涼介の中前適時打で同点に追いついたのである。
  その後は両者とも無得点で終盤に入ると、9回表、西武はクローザーの増田達至を送り出して無失点に抑え、その裏に劇的な局面を迎えた。

 山川穂高を1塁において、代打メヒアが松井裕樹から左翼スタンドへ2ラン本塁打。数少ない出番の外国人スラッガーの一発がチームを救った。メヒアはこれで今季、松井には4打数3安打で3本塁打という驚異のキラーぶりを発揮している。


 楽天との対戦成績が良くないなか、また、多くの得点を叩き出してきた7、8回の攻撃をピシャリと抑えられた中で、最後は押し切った。いい雰囲気のままで明日から舞台を仙台に移しての戦いに臨めるはずだ。

 パ・リーグのシーズン最多登板記録に追いついた平井克典は「絶対に勝ちたいという気持ちでマウンドに上がった。僕たちは地力で勝っていくだけなので、4連勝したい」と力強く語った。サヨナラ弾を放ったメヒアは「難しい試合の中で最後最後、チームを助けることができて嬉しく思う」とつかんだ1勝の大きさを噛み締めていた。
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