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MLB

2020年のMLBプレーオフがいよいよ開幕。開催方式の3つの変更点とは?

SLUGGER編集部

2020.09.29

筒香嘉智のいるレイズはア・リーグ東地区で優勝し、勝率もリーグ1位のため第1シードとなった。(C)Getty Images

筒香嘉智のいるレイズはア・リーグ東地区で優勝し、勝率もリーグ1位のため第1シードとなった。(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間27日にレギュラーシーズン全日程が終了。29日からはいよいよプレーオフが開幕する。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、例年とは開催形式が大きく異なる。大きな3つの変更点について改めておさらいしよう。

▼出場枠の大幅増加
 昨年までは、ポストシーズンに出場できるのは地区優勝した6チームと、両リーグの地区2位のうち勝率1・2位の4チームの計10チームだった。だが、今季は一気に6チームも増えて計16チームに。全30球団のうち過半数がプレーオフに進出できることとなった。地区優勝チームと地区2位のチームすべてと、3位以下で勝率の高い2チームがプレーオフで覇を争う。出場枠が大幅に増えたおかげで、日本人選手は6人が出場。これは2009年以降で最も多い人数となった。

▼『ワイルドカード・シリーズ』の追加
 出場枠の増加に伴い、今回は地区シリーズの前に新たに『ワイルドカード・シリーズ』が追加された。昨年までのワイルドカード・ゲームは1試合のみだったが、こちらは3試合制(2勝先取)。組み合わせはレギュラーシーズンの地区順位・勝率に基づいて決まる。まず地区優勝チームから勝率順に第1~3シードが決定。同じく地区2位チームも勝率順に第4~6シードに振り分けられ、最後に地区3位以下で勝率の高い方が第7、低い方が第8シードとなる。そして、第1シードvs第8シード、第2シードvs第7シード……と対戦カードが決定する。具体的な組み合わせは以下の通りだ。
 
▼ア・リーグ
・レイズ(東地区1位/第1シード)vsブルージェイズ(東地区3位/第8シード)
・インディアンス(中地区2位/第4シード)vsヤンキース(東地区2位/第5シード)
・ツインズ(中地区1位/第3シード)vsアストロズ(西地区2位/第6シード)
・アスレティックス(西地区1位/第2シード)vsホワイトソックス(中地区3位/第7シード)

▼ナ・リーグ
・ドジャース(西地区1位/第1シード)vsブルワーズ(中地区4位/第8シード)
・パドレス(西地区2位/第4シード)vaカーディナルス(中地区2位/第5シード)
・カブス(中地区1位/第3シード)vsマーリンズ(東地区2位/第6シード)
・ブレーブス(東地区1位/第2シード)vsレッズ(中地区3位/第7シード)

 勝率ではなく地区順位が最優先されるため、ホワイトソックスは勝率リーグ4位にもかかわらず第7シード、パドレスに至っては勝率リーグ2位にも関わらず第4シードとなっている。

▼“バブル方式”での開催
 ワイルドカード・シリーズに関しては、勝率上位のチームが全試合を本拠地で開催する権利を持つ。だが、地区シリーズ以降は中立地で一極開催する“バブル方式”が採用される。ア・リーグの地区シリーズは、ナ・リーグの球団が本拠地にしているペトコ・パーク(サンディエゴ)とドジャー・スタジアム(ロサンゼルス)で、ナ・リーグの地区シリーズは逆に、ア・リーグのホーム球場であるグローブライフ・フィールド(アーリントン)とミニッツメイド・パーク(ヒューストン)で集中開催される。リーグ優勝決定シリーズはア・リーグがペトコ・パーク、ナ・リーグがグローブライフ・フィールド。そしてワールドシリーズはグローブライフ・フィールドで行われる。同球場を本拠とするレンジャースはポストシーズン進出を逃したため、すべてのチームが”中立地”で戦うことになる。

構成●SLUGGER編集部

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