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「カッコよすぎる!」「最高のスター」21歳MVP候補の2打席連続アーチ後に見せたバット投げにファン大興奮!

THE DIGEST編集部

2020.10.02

スーパースター候補として期待されるタティースJr.が土壇場で本領を発揮し、感情を爆発させた。(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間10月1日、ワイルカードシリーズが各地で開催され、サンディエゴ・パドレスはセントルイス・カーディナルスと対戦。11対9の激闘を制して第2戦を制し、明日の勝者が地区シリーズに駒を進めることになる。

 この日の主役は何と言っても、21歳の大型遊撃手、フェルナンド・タティースJr.だ。シーズン終盤に失速するまでMVP筆頭候補と言われ、今季は59試合で打率.27、17本塁打、OPS.937、11盗塁をマーク。8月には、史上初となる通算100試合で30本塁打&20盗塁の快挙も成し遂げた。

 しかし、前日の初出場となったポストシーズンでは好機で一本が出ずにチームは敗戦。窮地に追い込まれたこの日も満塁の場面で三振に倒れるなど、前日から得点圏で4打数ノーヒットと振るわなかった。2対6で迎えた6回裏、パドレスは1死一、二塁のチャンスを作ると、不振に悩むタティースJr.に打席が回ってきた。

「逆シリーズ男になってしまうのか……」。不安が漂う中、さすが次代のスター候補は違った。5球目のスライダーを完璧に捉えた打球は瞬く間に左中間スタンドに届き、1点差に迫る3ランに。鬱憤が溜まっていたタティースJr.は味方ベンチに向かって咆哮。そして、その気持ちが伝播したのか、続く3番のマニー・マチャドが2者連続となるホームランを放って試合を振り出しに戻した。
 
 続く7回、パドレスはまたも一発で勝ち越しに成功すると、2死一塁と走者を置いた場面で、またもタティースJr.に打席を回す。フルカウントからの6球目、タティースJr.は96.4マイル(155.1キロ)の外角の4シームを一振り。確かな手ごたえを持った天才児は完璧なバット投げで感情を爆発させ、2打席連続のホームランを放って見せたのだ。

 この若きスーパースターのバット投げは現地メディアなどがこぞって報道。ESPNは「超人だ!」MLB.comも「キング」と絶賛し、映像を見たファンからも「カッコよすぎる!」「これがスター!」「感情を爆発させて何が悪い? 最高のプレーだ」と、本来は不文律である行為も概ね好意的な反応で受け入れられていた。また、NFLシアトル・シーホークスのQBであるラッセル・ウィルソンも自身のツイッター(@DangeRussWilson)でタティースJr.のバット投げを讃えている。

 タティースJr.の2打席連発を含む計5本の本塁打を放ったパドレスは、14年ぶりに出場したポストシーズンで大事な1勝を挙げた。明日も"力こそ正義"の打線が爆発して勝利を手繰り寄せるのか。タティースJr.の活躍はあるのか。はたまた勝負強いカーディナルスがまた"らしさ"を発揮するのか。注目の最終第3戦も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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