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プロ野球

西武が競り勝って連敗を脱し、優勝マジックは「2」へ。ソフトバンクは8ー0の完勝で復調の兆し

氏原英明

2019.09.23

東北学院大の先輩・岸と投げ合い、6.1回2失点と好投した本田。勝ち星はつかなったが、素晴らしい投球を見せた。(写真)日刊スポーツ/朝日新聞社

東北学院大の先輩・岸と投げ合い、6.1回2失点と好投した本田。勝ち星はつかなったが、素晴らしい投球を見せた。(写真)日刊スポーツ/朝日新聞社

 パ・リーグの首位攻防が熾烈になってきた。
 
 首位・西武、2位ソフトバンクは23日、ともに貴重な勝利を挙げた。この日の結果いかんによっては、順位が入れ替わることもありえたが、先にソフトバンクが8−0でオリックスに快勝したのに対して、西武は同点からの終盤の勝ち越しで5−3で楽天を下して首位を死守した。ソフトバンクは残り3試合、西武は2試合。どんな結末が待っているのだろうか。


 ソフトバンクは投打が噛み合った完勝だった。

 試合は1回、先頭の川島慶三がレフトへの三塁打で出塁して口火を切ると、2番の今宮健太が右翼前適時打を放ち1点を先制、1死後、柳田悠岐が右翼前安打で出塁。一塁走者の今宮は三塁で憤死してしまうが、続くデスパイネが右翼スタンドに飛び込む2点本塁打を放ち3−0とした。

 2回にスクイズで1点を追加したソフトバンクは、3回にはグラシアルと柳田の連打でチャンスメークしてデスパイネの犠牲フライでさらに1点。6回に1点、7回にはグラシアルのソロ本塁打など2点を加えて試合を決定づけた。
 投げては先発の高橋礼が7回を2安打無失点に抑える好投。8回を椎野新、9回はこの日一軍に昇格した石川柊太がピシャリと抑えて完封勝ちした。

 12勝目を挙げた高橋礼は「初回に3点を先制してもらってすごくいいリズムでしたし、調子自体も良くてまっすぐで押すことができて良かった。とにかく勝ちたいという気持ちだけで、腕を振りました。自分のピッチングというものを再確認できた試合でもありました。バッターが嫌がるまっすぐをどんどん投げて、相手にリズムを与えないようなピッチングが自分の持ち味。それができたと思う。こういう試合で先発させてもらって粋に感じていますし、また登板機会があれば自分のピッチングをして勝利に貢献したい」と振り返った。

 8−0の完勝はここ数試合の戦いぶりからすると非常にポジティブなものになるだろう。

 投打がなかなか噛み合わずに苦しい試合が続く中、精彩を欠いていたデスパイネに一発が出るなど2安打4打点の活躍。投手陣は連投が続いていたブルペンの疲労軽減ができた上に、石川が復帰を果たした。完勝を明日の試合、そして、そのあとにつなげたい。

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