回りまわってくるものだ。
現地時間10日に行われた地区シリーズ第5戦、タンパベイ・レイズ対ニューヨーク・ヤンキースの一戦は、まさにこの言葉が思い浮かぶ展開となった。勝ったチームがシリーズ突破を決める負けられない戦いは、両軍の投手陣が踏ん張り、7回まで両者の得点はソロ本塁打のみ。その中で迎えた8回裏2死、“因縁”の対決が見られた。マイク・ブロッソー対アロルディス・チャップマンの対戦だ。
1ヵ月前の9月1日、 ヤンキースが2点をリードして迎えた9回。2死から打席に立ったブロッソーへの初球で、ヤンキースの守護神チャップマンが投じた100.5マイル(161.7キロ)の速球はブロッソーの頭部付近へ。間一髪のところで打者は回避したものの、両軍ベンチが一触即発となる不穏なムードが漂った。
現地映像でもこの1日の映像が何度も使われながら、ブロッソーとチャップマンの対戦に注目。2球で追い込まれたブロッソーだが、ボールを見送り、ファウルで粘ると10球目。インコースの1002,2マイル(160.5キロ)を一振りした打球はそのまま左中間スタンドへ。雄叫びを上げるブロッソーとレイズベンチ。この一発が勝ち越し本塁打となり、レイズはリーグ優勝決定シリーズへと駒を進めた。
この瞬間を見たファンも「リベンジ成功!」「完璧な逆襲だ」「すごすぎる一発」「チャップマンはまたやらかした」と大興奮でブロッソーの本塁打を称賛した。「チャップマンがやらかした」のは昨年のア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦、ホぜ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)にサヨナラ本塁打を浴びて敗退したことを思い出したコメントだ。
ちなみに、ブロッソーは左腕キラーとして知られ、今季は左腕に47打席で打率.333、4本塁打、OPS1.121(右は51打席で.273、1本、.759)とよく打っており、左のチャップマンを苦にしなかった形だ。
日本目線でも、筒香嘉智が所属するレイズと、田中将大が所属するヤンキースとの戦いとあって注目度は高かったが、メジャー1年目の筒香のチームが生き残った形だ。もっとも、筒香はポストシーズンで結果を残せず、ベンチを温めることが多くなっている。2008年以来のワールドシリーズを目指すレイズのために、その打棒が復活するか注目したい。
構成●SLUGGER編集部
現地時間10日に行われた地区シリーズ第5戦、タンパベイ・レイズ対ニューヨーク・ヤンキースの一戦は、まさにこの言葉が思い浮かぶ展開となった。勝ったチームがシリーズ突破を決める負けられない戦いは、両軍の投手陣が踏ん張り、7回まで両者の得点はソロ本塁打のみ。その中で迎えた8回裏2死、“因縁”の対決が見られた。マイク・ブロッソー対アロルディス・チャップマンの対戦だ。
1ヵ月前の9月1日、 ヤンキースが2点をリードして迎えた9回。2死から打席に立ったブロッソーへの初球で、ヤンキースの守護神チャップマンが投じた100.5マイル(161.7キロ)の速球はブロッソーの頭部付近へ。間一髪のところで打者は回避したものの、両軍ベンチが一触即発となる不穏なムードが漂った。
現地映像でもこの1日の映像が何度も使われながら、ブロッソーとチャップマンの対戦に注目。2球で追い込まれたブロッソーだが、ボールを見送り、ファウルで粘ると10球目。インコースの1002,2マイル(160.5キロ)を一振りした打球はそのまま左中間スタンドへ。雄叫びを上げるブロッソーとレイズベンチ。この一発が勝ち越し本塁打となり、レイズはリーグ優勝決定シリーズへと駒を進めた。
この瞬間を見たファンも「リベンジ成功!」「完璧な逆襲だ」「すごすぎる一発」「チャップマンはまたやらかした」と大興奮でブロッソーの本塁打を称賛した。「チャップマンがやらかした」のは昨年のア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦、ホぜ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)にサヨナラ本塁打を浴びて敗退したことを思い出したコメントだ。
ちなみに、ブロッソーは左腕キラーとして知られ、今季は左腕に47打席で打率.333、4本塁打、OPS1.121(右は51打席で.273、1本、.759)とよく打っており、左のチャップマンを苦にしなかった形だ。
日本目線でも、筒香嘉智が所属するレイズと、田中将大が所属するヤンキースとの戦いとあって注目度は高かったが、メジャー1年目の筒香のチームが生き残った形だ。もっとも、筒香はポストシーズンで結果を残せず、ベンチを温めることが多くなっている。2008年以来のワールドシリーズを目指すレイズのために、その打棒が復活するか注目したい。
構成●SLUGGER編集部