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【本日のプレーオフ】勝った方が勝ち抜きの最終戦は緊迫した好ゲームの末、レイズがヤンキースを下して12年ぶりの地区シリーズ突破!

SLUGGER編集部

2020.10.10

地区シリーズ4カードで唯一第5戦までもつれた死闘は、レイズが球団史上2度目のリーグ優勝決定シリーズ進出という結末で幕を閉じた。(C)Getty Images

▼ア・リーグ地区シリーズ第5戦(ペトコ・パーク)
レイズ(3勝) 2-1 ヤンキース(2勝)


 勝てば勝ち抜き、負ければ敗退の大一番だけあって、終始緊迫した攻防が続く名勝負となった。初回、第2戦から中2日で先発のタイラー・グラスノーがヤンキース打線を三者凡退。対して中3日でマウンドに上がったヤンキースのゲリット・コールは、2つの四球と死球でいきなり満塁のピンチを招くも、6番のジョーイ・ウェンドルをフルカウントから外角低めの4シームで見逃し三振に打ち取ってピンチを切り抜けた。これで波に乗ったか、コールは2回に3者連続空振りに仕留めるなど4回までは無失点。グラスノーも無安打のまま、3回1死でヤンキース打線が一巡したところでマウンドを降りた。

 先制したのはヤンキース。4回表、先頭の2番アーロン・ジャッジが、2番手ニック・アンダーソンが投じた外角への速球を、見事な流し打ちで右翼席に放り込んだ。しかしアンダーソンはこれ以上の追加点を許さず、味方の反撃を待つ。それに応えるように、5回2死から1番オースティン・メドウズが、コールが外角へ投じた96マイル(約154キロ)の4シームを強烈に引っ張り、ライトへのソロ本塁打で試合を振り出しに戻した。
 
 レイズは続く6回にも、3番のランディ・アロザレナがホームラン性の当たりを放つが、これはレフトのブレット・ガードナーが見事なジャンピングキャッチで追加点を阻止した。その後も両軍のリリーフ陣が好投し、6・7回はゼロ行進が続く。

 だが8回、ついに均衡が破れた。ヤンキースのクローザー、アロルディス・チャップマンの前に、先頭のアロザレナはあっさりショートゴロに打ち取られるも、続く4番マイク・ブロッソーは2ストライクに追い込まれてからファウルで粘る。そしてフルカウントからの10球目、チャップマンが内角へ投じた100マイル(約160キロ)を完璧にとらえ、これが左翼席に飛び込む勝ち越しホームランとなった。土壇場での勝ち越しに、レイズナインはベンチから飛び出して狂喜乱舞した。

 チャップマンは後続を抑えて味方の反撃を待つが、9回表はディエゴ・カスティーヨが4番ジャンカルロ・スタントンと5番ルーク・ボイトを2者連続三振。6番のジオ・アーシェラの果敢な初球攻撃を、サードのウェンドルがライナーでキャッチし、レイズが2008年以来12年ぶりの地区シリーズ突破を決めた。なお、筒香嘉智(レイズ)は出場がなかった。

 レイズがアストロズと覇を争うリーグ優勝決定シリーズは、現地時間11日に同じくペトコ・パークで開幕する。

構成●SLUGGER編集部

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