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MLB

【ア・リーグ優勝決定シリーズ展望】打ち合いならアストロズ、投手戦ならレイズが有利。今回もサイン盗みにまつわる因縁が…

SLUGGER編集部

2020.10.11

打撃力のアストロズ(左)vs投手力のレイズ(右)。そんな対決になりそうだ。(C)Getty Images

打撃力のアストロズ(左)vs投手力のレイズ(右)。そんな対決になりそうだ。(C)Getty Images

▼ともに地区シリーズでは乱打戦制す。だが、打ち合いになれば……
 アストロズとレイズは、どちらも本塁打が飛び交う地区シリーズを制した。アストロズは、地区シリーズ最多記録の12本塁打&12被弾、レイズは11本塁打と10被弾だった。だが、打ち合いならアストロズが有利だろう。ここまでのポストシーズン8試合でアストロズはチーム打率.281、OPS.839を記録しているのに対し、レイズは打率.217/OPS.728。また、アストロズより30個近く多い69三振を喫するなど、打線の完成度ではアストロズの方が明らかに勝っている。ちなみに、筒香嘉智はポストシーズン8打数でいまだ無安打。いい当たりも出ているとはいえ、ロースターから外される可能性もある。
 
▼接戦になれば主導権はレイズに?
 一方、ロースコアの展開ならレイズに分がある。地区シリーズでの失点のほとんどは先発投手が打たれたもので、ブルペン陣はおおむね好投を続けている。特にディエゴ・カスティーヨは、ワイルドカードシリーズからの4登板で2安打、無失点と抜群の信頼度を誇る。また、オープナーのパイオニアでもあるケビン・キャッシュ監督は、戦略面でもさまざまな手を打ってくるだろう。地区シリーズで見せた外野手4人もその一つで、これは見事にハマった。

▼モートンの贖罪の“恩返し”にも期待
 レイズのチャーリー・モートンは、サイン盗みをしていたとされる2017~18年にアストロズでブレイクした投手だ。17年のワールドシリーズ第7戦は、6回裏から4イニングを1失点に抑え、優勝の瞬間をマウンドで迎えた。当時のサイン盗みについては「止めようとしなかったことを悔やんでいる」と語る一方で、「善人も過ちを犯す」とも言っている。なお両軍は昨年の地区シリーズでも対戦し、この時はアストロズが勝ち抜いたが、モートンは第3戦で5回1失点と好投して白星を挙げた。今回もアストロズに“恩返し”をして、チームをワールドシリーズへ導けるか。

文●宇根夏樹
【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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