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プロ野球

【2020ドラフト展望:ロッテ】投手陣の世代交代を進めるとともにセンターラインの強化も補強課題

やまけん

2020.10.21

地元・千葉出身ということもあり、すでに早川の1位指名を公言。無事獲得となれば、上り調子のチームにさらなる追い風となるだろう。写真:山手琢也

地元・千葉出身ということもあり、すでに早川の1位指名を公言。無事獲得となれば、上り調子のチームにさらなる追い風となるだろう。写真:山手琢也

 いよいよ26日に迫った2020年ドラフト会議。各チームの育成状況や弱点を踏まえた上で、「誰を指名するか」ではなく「誰を指名するべきか」という観点からドラフトを展望する。今年は終盤まで優勝争いを演じているロッテ。近年はドラフトで積極的に好選手を獲得しており、今年もその流れに乗っていきたいところだ。

【2020年ドラフトのテーマ】
・投手陣のさらなる世代交代促進
・二遊間&捕手とセンターラインの強化


 井口資仁監督就任後、2018年5位、19年4位、そして今季はついに優勝争いを演じ、球団一体となったチーム強化が結実している様子がうかがえる。以前は即戦力中心の指名が目立ったドラフトも、近年はより将来を見据えた指名が増加している。

 投手陣に目を向けると、先発陣では石川歩や美馬学、救援陣では益田直也や唐川侑己らといった中堅・ベテラン勢に依存しているのが現状だ。若手の台頭も随所に見られるが、さらに世代交代を推し進めたい。
 
 その点で推薦したいのは、やはり早川隆久(早稲田大)だ。地元・千葉出身で投手としての総合力は非常に高く、今季のドラフト候補全体でもナンバーワンとの呼び声も高い。また、リリーフ候補としては落差の大きいフォークを武器にする宇田川優希(仙台大)のようなタイプを狙いたい。本拠地ZOZOマリンスタジアムは風の影響でフォークが効果的な球種となり、宇田川のようなフォークボーラーが活躍する余地は十分にある。

 野手に目を向けると、センターラインの層の薄さが否めない。中村奨吾、藤岡裕大が二遊間のレギュラーを務めているものの、蓄積疲労からか攻守で不安定なシーンが散見され、また彼らに取って代わるバックアップの選手も心許ない。

 強打の二塁手である牧秀悟(中央大)や強肩遊撃手の元山飛優(東北福祉大)、二遊間両方を守れる器用な中野拓夢(三菱自動車岡崎)など、レギュラーの2人に「休養」と「刺激」を与えられるような選手を上位で指名し、チームの基盤をさらに強化したい。また、現状では将来のレギュラー候補も少ないため、土田龍空(近江高)や中山礼都(中京大中京高)ら高校生の指名も選択肢に入ってくる。
 

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