プロ野球

北海道移転後、最長の在籍年数を誇った日本ハム・田中賢介が現役引退、その功績を数字で振り返る

藤原彬

2019.09.27

田中の功績は、北海道移転後の日本ハムの歩みそのものを現すほど偉大なものだ。(写真)朝日新聞社

 本拠地札幌ドームでの今季最終戦となる9月27日、日本ハムは田中賢介の引退セレモニーを行う。

 田中は1999年ドラフト2位で日本ハムに入団。しばらくは一軍に定着できない時期が続いたが、チームの北海道移転3年目となる2006年に花が開く。東福岡高時代に守ったショートではなく、プロ入り後に取り組んだセカンドでレギュラーの座を固めた。13年から2年間はアメリカでのプレーしたが、15年に日本ハムへ復帰。日本での実働は18年で、チームが北海道に移転してからの在籍14年は歴代最長だ。

 そんな田中の功績を北海道移転後の通算記録で振り返ると、走攻守における貢献がいかに高かったか見て取れる(※数字はすべて9月25日現在)。


 【試合】
1.田中賢介  1357
2.中田翔   1302
3.稲葉篤紀  1190
4.小谷野栄一 1084
5.金子誠   1005

【打席】
1.田中賢介  5723
2.中田翔   5393
3.稲葉篤紀  4618
4.西川遥輝  4140
5.小谷野栄一 4090

 一軍デビューを果たした06年に125試合に出場すると、翌07年からは3年連続全試合出場。日本復帰2年目の16年にも全試合に出場するなど、労働量の多さが高い献身を示している。08、09年はいずれもリーグ最多の打席に立った。

【安打】
1.田中賢介  1420
2.中田翔   1218
3.稲葉篤紀  1195
4.小谷野栄一 983
5.西川遥輝  980

【打率】※2000打席以上
1.近藤健介 .304
2.糸井嘉男 .302
3.稲葉篤紀 .288
4.田中賢介 .287
5.西川遥輝 .284

 一軍の戦力として台頭した直後の06、07年はリーグ最多の犠打を記録するなどつなぎ役に徹したが、08年からは主に1番や3番を任され、コンスタントに安打を放ちながら3割前後の打率を安定して残した。最後まで首位打者争いを繰り広げた10年はタイトルに手は届かずも、193安打と打率.335はともにリーグ2位だ。
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四球の割合は全体4位タイの通算9.7%