プロ野球

【日本シリーズ第2戦|採点&寸評:ソフトバンク】満塁弾を含む6打点のデスパイネがマン・オブ・ザ・マッチ!

氏原英明

2020.11.23

7回に豪快なグランドスラムを右中間へ放り込んだデスパイネ。巨人の息の根を止める一撃だった。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

[日本シリーズ第2戦]ソフトバンク13-2巨人/11月22日/京セラドーム大阪

【ソフトバンク・総評】 7.5
 打線が爆発して13-2で連勝した。1回1死から四球で出塁の川島慶三を置いて、3番・柳田悠岐がセンターオーバー二塁打で先制。4番・グラシアルの二塁への内野安打などで2点を追加した。投げては先発の石川柊太が序盤から飛ばす。最速150キロのストレートとカットボール、フォーク、パワーカーブを駆使して6回途中まで2失点。6回のピンチを切り抜けると、7回にデスパイネの満塁本塁打で試合を決めた。モイネロ、森唯斗を温存することにも成功し、第3戦からは地元福岡。シリーズの流れをぐっと引き寄せた。

【日本シリーズPHOTO】巨人2‐13ソフトバンク|デスパイネが満塁弾含む6打点と大暴れ!ソフトバンクが巨人に連勝!

<スタメン野手>
1 遊 周東佑京 5.5
守備では好プレーを見せたが、バッティング面では快音は聞かれずチーム唯一の無安打。スウィングは悪くないだけに、結果が欲しいところ、

2 二 川島慶三 6.0(7回交代)
初回の先制攻撃はこの人の四球から始まった。自身の役割をしっかりと理解して、黒子役に徹する働きだった。 
 
3 中 柳田悠岐 7.0(7回交代)
相手先発・今村信貴に落ち着く間を与えない先制タイムリー二塁打。2打席目も追い込まれてから技ありの安打を放ってグラシアルの一発につなげた。

4 左 グラシアル 7.0(7回交代)
3回に戸郷翔征から放った2ラン本塁打を含む2安打2打点3得点の活躍。打つだけでなく、積極果敢な走塁も印象的だった。

5 右 栗原陵矢 6.5
3長打を放った第1戦から一転、今日はデスパイネへのつなぎ役に徹してすべてシングルで4安打。これでシリーズ8打数7安打となった。

MAN OF THE MATCH
6 指 デスパイネ 7.5(9回交代)
ノーヒットで2打点を挙げた後、7回には鍵谷陽平から大好物の外角高め速球を右中間へ運ぶグランドスラムを放って試合を決定付けた。

7 一 中村晃 6.0(7回交代)
打席内容は決して良くはなかったが、7回の第4打席で何とか1安打。一塁守備は安定していた。
 
8 三 松田宣浩 6.0(9回交代)
第1戦から7打席続けて凡退していたが、7回に三遊間を破るシリーズ初安打。守備ではムードメーカーとしてよく声が出ている。