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プロ野球

ソフトバンクが4年連続の日本一を達成!巨人は9回に反撃するも届かず…

SLUGGER編集部

2020.11.25

巨人にシリーズ初の先制を許すものの、すぐさま逆転して4連勝を飾ったソフトバンクが日本シリーズ4連覇を達成した。写真:田口有史

巨人にシリーズ初の先制を許すものの、すぐさま逆転して4連勝を飾ったソフトバンクが日本シリーズ4連覇を達成した。写真:田口有史

[日本シリーズ第4戦]ソフトバンク 4-1 巨人/11月25日/PayPayドーム

 ソフトバンクは前日、“継投ノーヒットノーラン”まであと1人と巨人打線を完璧に抑えて3連勝で王手をかけた。一方、もう1試合も負けられない巨人は、大幅に打順を組み替えて天王山に臨んだ。

 巨人のその策はいきなり当たる。1番に起用された若林晃弘が、ソフトバンクの先発・和田毅に対して5球粘った末に、右中間を破る二塁打を放つ。続く2番の坂本勇人は、2球目をたたいてレフトの頭上を超えるタイムリー二塁打を放ち、日本シリーズ4試合目にして巨人が初めて先制した。さらにウィーラーが7球粘ってフォアボールで出塁。2死一、二塁で中島宏之も三振に倒れはしたが、和田に14球も投げさせるなど、これまでにないほどの粘りを見せた。

 しかし、ソフトバンクも負けてはいない。直後の1回裏、1死から昨日3打点の中村晃が、巨人の先発・畠世周からライトオーバーの二塁打で出塁。続く3番の柳田悠岐は初球打ちでライトスタンドへ特大の2ランを放り込み、すぐさま逆転に成功する。
 
 さらに2回には牧原大成を一塁に置いて、9番の甲斐拓也がレフトスタンドに今シリーズ2号となる2ランを放り込み、巨人を3点差に突き放した。ここで巨人は早くも畠をあきらめて、2番手の大江竜聖を投入。ソフトバンクも3回からは松本裕樹を登板させるなど、序盤から総力戦の様相を呈してきた。

 3回以降は両軍のリリーフ陣が好投して膠着状態に入り、3回以降は両軍無得点のまま試合は終盤へ。6回裏には巨人の4番手ビエイラが164キロを連発して三者凡退に抑え、PayPayドームがどよめかせたが、直後の7回表にマウンドに上がったソフトバンクの5番手・岩嵜翔も、フォークを武器に巨人の代打攻勢を3人で退け、流れを渡さない。

 続く8回はモイネロで三者凡退に抑え、9回はクローザーの森唯斗を投入し、“必勝の方程式”で日本一への仕上げにかかるソフトバンク。9回は4番からの好打順での攻撃のとなった巨人は、先頭の岡本和真が四球で出塁。代走には吉川尚輝が送られる。続く5番ウィーラーはライトフライに倒れるも、6番・中島はセカンドの横を抜くヒットを放ち、土壇場で1死一、二塁。本塁打が出れば同点という状況にまでこぎ着けた。

 だが、ここで森が意地を見せる。7番・田中俊太は、フルカウントから得意のカットボールを低めに投じて見逃し三振。続く代打の亀井義行もセカンドフライに打ち取ってゲームセット。2年連続のスウィープ勝ちで、ソフトバンクが4連続日本一を達成した。

構成●SLUGGER編集部

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