プロ野球

【日本シリーズ第4戦|採点&寸評:ソフトバンク】初回逆転アーチの柳田を筆頭に甲斐、中村も活躍。2番手・松本の好投も光る

氏原英明

2020.11.26

マン・オブ・ザ・マッチは柳田だが、2番手として好投し、勝ち投手になった松本(写真)の投球も見事だった。写真:田口有史

[日本シリーズ第4戦]ソフトバンク4-1巨人/11月25日/PayPayドーム

【ソフトバンク・総評】7.5
初回に今シリーズ初めて先制を許したものの、その裏すぐに中村晃の出塁から柳田の本塁打で逆転。2回にも2点を追加すると、いまひとつだった先発の和田毅をあっさりあきらめて継投策へ。6投手が巨人打線をゼロに封じ、昨年に続く4連勝で日本一を決めた。

<先発野手>
1 二 周東佑京 5.5
3打数ノーヒット。7回には死球で出塁して盗塁を試みたが失敗した。個人としては悔しいシリーズになったが、大きな経験となったはずだ。

2 一 中村晃 7.0
先制された直後の第1打席で反撃の口火を切る二塁打。CSから日本シリーズを通じ、勝負所で必ずと言っていいほど活躍したのはさすがだった。

★MAN OF THE MATCH
3 中 柳田悠岐 7.5
第1打席で初球のフォークを叩いて逆転本塁打。嫌なムードを吹き飛ばした。9回にもヒットを放ち、第2戦から3試合連続でマルチ安打を記録した。

4 左 グラシアル 6.0(9回交代)
シリーズを通じて怖い存在であり続けたが、今日は2回に四球を選んだ以外は3打数ノーヒット。芯で捉えた打球もなかった。
 
5 右 栗原陵矢 6.0
徹底マークに遭い、第3戦に続いて今日もノーヒット。それでも、最初の2試合のインパクト絶大の活躍が評価されシリーズMVPに選ばれた。

6 指 デスパイネ 6.0
3回に四球を選んだが2打数無安打。第2戦で放ったあの満塁本塁打の後は6打数ノーヒットに終わった。

7 遊 牧原大成 6.5
2回にライト前安打で出塁すると、走者として投手にプレッシャーを与え、甲斐の一発を呼び込んだ。

8 三 松田宣浩 5.5(8回交代)
相変わらず声は元気だったが、最初の2打席は三振に倒れ、第3打席でレフトに大きな当たりを放つもアウト。直後に守備固めを送られて交代した。

9 捕 甲斐拓也 7.0
2回に貴重な追加点となる2ラン本塁打。守っても、好リードで2番手以降の投手をしっかり引っ張った。

<途中出場野手>
上林誠知 -(9回守備)
川瀬晃 -(8回守備)