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MLB

高校生と大学生が参加する『MLBドラフト・リーグ』が来季からスタート! そのもう一つの目的とは…

宇根夏樹

2020.12.08

『MLBドラフト・リーグ』は、メジャー球団の傘下を外されたマイナーチームを利用して行われる。(C)Getty Images

『MLBドラフト・リーグ』は、メジャー球団の傘下を外されたマイナーチームを利用して行われる。(C)Getty Images

 2021年より、『MLBドラフト・リーグ』がスタートすることが決まった。これはその年のドラフト対象となる高校生と大学生が参加するリーグで、6球団に分かれてそれぞれ68試合行う。現時点では、ニュージャージー、ペンシルベニア、オハイオ、ウエストヴァージニアの4州に本拠を構える5つのマイナー球団の加盟が決定している(6球団目は近日中に決まる予定)。1球団につきロースターは30人で、合計180人の選手がプレーする。

 7月11~13日に開催されるドラフトを真ん中に挟み、6月から8月にかけてシーズンが行われる。選手にとって前半戦は、ドラフト直前の絶好のアピールの場となる一方、MLB球団にとっても、スカウトが一度に多くの有望株を視察することができる。選手と球団、どちらにとっても悪い話ではない。
 
 ドラフトで指名された選手が後半戦もこのリーグでプレーするのかどうかは分からないが、指名されなかった選手がその後もプレーを続けて活躍すれば、ドラフト外の契約を提示されてもおかしくない。あるいは、翌年のドラフトで指名される可能性も出てくる。

 リーグ会長に就任した元サザン大野球部監督のケリック・ジャクソンは、「(ドラフト・リーグは)国内最高のアマチュア選手たちがしのぎを削る絶好の機会であり、(中略)メジャーリーグのスカウト部門がドラフト対象選手の一部を集中的に評価するための素晴らしい機会となる」と述べている。
 
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