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プロ野球

2020年のゴールデン・グラブ賞が発表!パ・リーグ一塁部門は異例の同時受賞、甲斐と菊池は得票率90%超の圧倒的支持

SLUGGER編集部

2020.12.18

守備ではもはや敵なしといった感がある甲斐(左)と菊池(右)。甲斐は4年連続、菊池に至っては8年連続での受賞だ。写真:塚本凜平(甲斐)、田中研治(菊池)

守備ではもはや敵なしといった感がある甲斐(左)と菊池(右)。甲斐は4年連続、菊池に至っては8年連続での受賞だ。写真:塚本凜平(甲斐)、田中研治(菊池)

 守備に優れた選手を表彰する「三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が18日に発表された。パ・リーグでは、日本シリーズ4連覇を達成したソフトバンクから最多の4人が選出。セ・リーグは中日からの3人が最多だった。

 特に圧倒的な支持を集めたのが、パ・リーグ捕手部門の甲斐拓也(ソフトバンク)と、セ・リーグ二塁手部門の菊池涼介(広島)だ。甲斐は盗塁阻止率リーグ2位の32.8%と今季も”甲斐キャノン‟が炸裂。さらに104試合で失策わずか3、パスボールも2という堅実なフィールディングも評価され、全269票の99.2%とにあたる267票を集めた。また、二塁手では史上初の無失策、守備率10割を達成した菊池も、全300票のうち94.3%に当たる283票を集めた。

 逆に、極めて接戦だったのがパ・リーグ一塁手部門だ。中村晃(ソフトバンク)と中田翔(日本ハム)がともに77票で”ダブル受賞”。内野手の2人同時受賞は、1973年のセ・リーグ三塁手部門(巨人の長嶋茂雄と大洋のボイヤーが同時受賞)、2008年のセ・リーグ一塁手部門(阪神の新井貴浩と広島の栗原健太が同時受賞)に次ぐ史上3例目で、パ・リーグでは史上初のことだった。しかも、得票3位の井上晴哉(ロッテ)も75票とわずか2票差だった。

 この他、セ・リーグでは捕手部門と三塁手部門、そして外野手部門もかなりの接戦に。捕手は梅野隆太郎(阪神)が136票を得て、球団史上初の3年連続受賞を果たしたが、2位の木下拓哉(中日/117票)とはわずか19票差。144票で2年連続受賞の高橋周平(中日)も、巨人の岡本和真(112票)とは32票差だった。外野手では、シーズン無失策の青木宣親(ヤクルト/132票)が、4位の丸佳浩(119票)をわずか13票差でかわし、9年ぶりの受賞を果たしている。
 
 初受賞組では、13年目で初受賞の中村晃(ソフトバンク)と、同じく12年目の大田泰示(日本ハム)が目立つ。特に大田は近年、UZRなどのセイバーメトリクス指標では出色の数字を残しており、守備力の向上がようやく評価された形となった。

 今季のゴールデン・グラブ賞受賞者は以下の通りだ。

【セ・リーグ】
投手 菅野智之(巨人)2年ぶり4回目
捕手 梅野隆太郎(阪神)3年連続3回目
一塁 D・ビシエド(中日)初
二塁 菊池涼介(広島)8年連続8回目
三塁 高橋周平(中日)2年連続2回目
遊撃 坂本勇人(巨人)2年連続4回目
外野 鈴木誠也(広島)2年連続4回目
外野 大島洋平(中日)3年連続8回目
外野 青木宣親(ヤクルト)9年ぶり7回目

【パ・リーグ】
投手 千賀滉大(ソフトバンク)2年連続2回目
捕手 甲斐拓也(ソフトバンク)4年連続4回目
一塁 中村晃(ソフトバンク)初
   中田翔(日本ハム)2年ぶり4回目
二塁 外崎修汰(西武)初
三塁 鈴木大地(楽天)初※二塁手では17年に受賞
遊撃 源田壮亮(西武)3年連続3回目
外野 柳田悠岐(ソフトバンク)2年ぶり5回目
外野 西川遥輝(日本ハム)4年連続4回目
外野 大田泰示(日本ハム)初

構成●SLUGGER編集部
 

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