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MLB

100歳を迎えた球界最長老のエディ・ロビンソン。歴史の“生き証人”は今日も元気にポッドキャスト配信中!

宇根夏樹

2020.12.22

現役時代のロビンソン。当時のア・リーグに存在した8球団のうち7球団に所属したことがある他、マイナーではジャッキー・ロビンソンともプレーしたことがあるなど、出会いの多い現役生活を送っていたようだ。(C)Getty Images

現役時代のロビンソン。当時のア・リーグに存在した8球団のうち7球団に所属したことがある他、マイナーではジャッキー・ロビンソンともプレーしたことがあるなど、出会いの多い現役生活を送っていたようだ。(C)Getty Images

 エディ・ロビンソンというメジャーリーガーの名を聞いたことがある人は少ないだろう。1940年代から50年代にかけてプレーした左打ちの一塁手で、通算1146安打、172本塁打。8球団しかなかったアメリカン・リーグで、レッドソックス以外の7球団に在籍したことでも知られる。オールスターには4度出場しているがタイトル獲得歴はなく、球史においてはそれほど目立った存在ではない。

 実は、12月15日に100歳の誕生日を迎えたこのロビンソンこそ、存命している中では最年長の元メジャーリーガーである。また、選手だけでなくGMやスカウトとして、60年以上にわたって球界に貢献し続けてきた球史の“生き証人”と呼ぶべき人物でもある。
 
 42年にインディアンスでメジャーデビューしたロビンソンは、その後3年間の兵役を挟み、メジャー4年目の48年にメジャーへ定着した。ベーブ・ルースの背番号3を永久欠番とするセレモニーが行われた6月13日のヤンキース戦では、インディアンスの4番打者として出場している。2か月後、ルースは53歳で生涯を閉じた。

 この年、インディアンスは97勝58敗でリーグ優勝を果たし、ボストン・ブレーブス(現アトランタ・ブレーブス)とのワールドシリーズに臨んだ。ロビンソンは全6戦にフル出場し、第6戦の8回表、ウォーレン・スパーンからリードを3点に広げるタイムリーヒットを放った。直後の反撃でブレーブスは2点を返したが、1点届かずインディアンスの世界一が決まった。その後、インディアンスは一度もワールドチャンピオンになっておらず、いわばロビンソンは現時点で球団最後の世界一を決める決勝点を挙げたことになる。
 

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