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西川遥輝は「我々のニーズを満たす」。ロイヤルズの地元メディアが青木と比較して獲得を進言

THE DIGEST編集部

2020.12.23

ここにきてロイヤルズが西川争奪戦線に浮上!? 果たしてその理由とは。写真:滝川敏之

ここにきてロイヤルズが西川争奪戦線に浮上!? 果たしてその理由とは。写真:滝川敏之

 年の瀬が迫り、新たなシーズンが幕を迎えようとしている。しかし一方で、コロナ禍が直撃したメジャーリーグは全球団が大幅な赤字を計上。オフの補強戦線は過去最低レベルと言っていいほどに動きがない。そしてそれは、このオフに日本からメジャー入りを目指している菅野智之(巨人)らにも大きな影響を及ぼしそうである。

 その中でも、日本ハムで盗塁王3回を獲得した西川遥輝に関する去就は、他の選手以上に伝え聞かない。投手と違い、野手では日本人メジャーリーガーがなかなか活躍できていないこともその要因と言えるだろう。

 しかし、“ある球団”の地元メディアが西川獲得を進言している。スポーツメディア『SBネーション』のカンザスシティ・ロイヤルズ担当であるマックス・リーパー氏は現地時間21日、「潜在的なFAの狙い目選手:ハルキ・ニシカワ」と題して、ロイヤルズは日本が誇るスピードスターの獲得に乗り出すべきだとする記事を掲載している。
 
 リーパー氏はまず、ロイヤルズのデイトン・ムーアGMがオフのインタビューにて「左打者」「三塁もしくは外野」の補強を目指していることに言及。そして、「巧打&スピード&守備を重視する日本プロ野球のスタイルは、ロイヤルズが好むものと合致する」とし、2014年に同球団で活躍した青木宣親(現・ヤクルト)と「ニシカワはいくつか同じスキルをもたらしてくれる」と評価した。

 記事の中では、西川がムーアGMの求む左打ちの選手であり、過去には三塁をプレーし、2017年から4年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞するなど守備に優れていることに着目。コンタクトスキルや走力も考慮し、2014年にナ・リーグで最多安打に輝いたベン・リビアとも比較するスカウトの声も紹介している。

 もっとも、ロイヤルズはメジャーの中では貧乏球団に属し、ポスティング利用の西川獲得にあたっては多くの資金が必要であることをマイナス面だとしている。しかし、「昨オフの秋山翔吾(3年2100万ドル)よりも年数も金額も低いのは確実。その契約額はロイヤルズが求める金額帯であり、また、ニシカワの汎用性の高さは、チームの若手選手を妨げることもなしに我々のニーズを満たしてくれる」として、選手のタイプも契約自体もロイヤルズに適う存在が西川だとリーパー氏は綴った。

 西川のポスティング契約交渉期限は現地時間1月2日。もう10日を切っている。果たしてロイヤルズは獲得に乗り出しているのか、それとも他の球団かはたまた……。その答えは年明け早々に明確となる。

構成●THE DIGEST編集部
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