ソフトバンクの柳田悠岐は23日、6億1000万円で契約更改。昨季から4000万円アップとなり、2002年の松井秀喜に並ぶ日本人野手史上最高年俸となったことが話題を呼んでいる。
松井もそうだが、柳田もまたその金額にふさわしい選手である。昨オフに変動制での年俸5億7000万円の7年契約を結んで迎えた今季、119試合で打率.342、29本塁打、86打点、OPS1.071と驚異的な成績を残して自身2度目のMVPを受賞。ただ成績が図抜けているだけでなく、「何でそのスウィングでスタンドインするの……」「京セラドームの天井ライト直撃弾」など印象的な活躍も、その凄さに拍車をかけている。
文字通りの日本球界ナンバーワン選手ではあるものの、その柳田も歴代年俸ランキングではまだトップ3に入っていない。2020年シーズン終了時点での年俸順位は以下の通りだ。
【プロ野球歴代最高年俸TOP15】
1位 ペタジーニ(巨人):7億2000万円/2003~04年
2位 菅野智之(巨人):6億5000万円/2019~20年
佐々木主浩(横浜):6億5000万円/2004~15年
4位 柳田悠岐(ソフトバンク):6億1000万円/2021年
松井秀喜(巨人):6億1000万円/2002年
6位 金子千尋(オリックス):6億円/2015~18年
黒田博樹(広島):6億円/2016年
阿部慎之助(巨人):6億円/2014年
李承燁(巨人):6億円/2007~10年
タイロン・ウッズ(中日):6億円/2007~08年
カブレラ(西武):6億円/2006~07年
12位 柳田悠岐(ソフトバンク):5億7000万円/2019年
13位 金本知憲(阪神):5億5000万円/2007~09年
ローズ(巨人):5億5000万円/2004~05年
15位 イチロー(オリックス):5億3000万円/2000年
柳田の上にはまず、日本シリーズ2年連続で対戦した菅野智之がいる。2017~18年に沢村賞を受賞した同年オフ、菅野はプロ7年目にして松井(10年目)を超える6億5000万円でサイン。契約更改の場では将来的な10億円プレーヤーへの挑戦を示唆していたが、最多勝を獲得して迎えたこのオフはポスティングシステムでメジャー移籍を目指しており、10億円を稼ぐ場所はアメリカの地になるかもしれない。
実際、菅野と並ぶ投手最高年俸の佐々木主浩は、シアトル・マリナーズの最終年に800万ドル(約8億3000万円)と日本時代を上回る年俸を手にしている。もっとも、2004年に帰国してからは、“大魔神”の姿は見せられず、2年13億円の契約期間では34登板、23セーブにとどまるなど、成績はかんばしくなかった。
そして菅野と佐々木を抑え、今も球界最高年俸1位に君臨しているのが、巨人時代のペタジーニだ。ヤクルトの4年間では本塁打王2回、OPS1.000以上を4度達成したスラッガーは争奪戦の末、ライバルの巨人へ移籍。この時、前人未到となる7億円を突破した。もっとも、プロ野球の年俸はすべて推定であり、公開されている金額よりも多くもらっている選手も少なくない。例えば、全体13位のタフィ・ローズは公称5億5000万円だが、「10億もらっていた」と言っていたほどで、1位のペタジーニも本当は10億円以上だったという話もある。
全体を見渡すと、巨人からはペタジーニ、菅野、松井、阿部慎之助、李承燁、ローズと6人がランク入り。“球界の盟主”と呼ばれる所以の一つが、「マネーゲーム」の強さにも表れているのだろうか。十数年前と異なり、基本的には球界の年俸は上昇傾向にある中で、果たして“柳田越え”“ペタ越え”を果たす選手が今後出てくるのかにも注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
松井もそうだが、柳田もまたその金額にふさわしい選手である。昨オフに変動制での年俸5億7000万円の7年契約を結んで迎えた今季、119試合で打率.342、29本塁打、86打点、OPS1.071と驚異的な成績を残して自身2度目のMVPを受賞。ただ成績が図抜けているだけでなく、「何でそのスウィングでスタンドインするの……」「京セラドームの天井ライト直撃弾」など印象的な活躍も、その凄さに拍車をかけている。
文字通りの日本球界ナンバーワン選手ではあるものの、その柳田も歴代年俸ランキングではまだトップ3に入っていない。2020年シーズン終了時点での年俸順位は以下の通りだ。
【プロ野球歴代最高年俸TOP15】
1位 ペタジーニ(巨人):7億2000万円/2003~04年
2位 菅野智之(巨人):6億5000万円/2019~20年
佐々木主浩(横浜):6億5000万円/2004~15年
4位 柳田悠岐(ソフトバンク):6億1000万円/2021年
松井秀喜(巨人):6億1000万円/2002年
6位 金子千尋(オリックス):6億円/2015~18年
黒田博樹(広島):6億円/2016年
阿部慎之助(巨人):6億円/2014年
李承燁(巨人):6億円/2007~10年
タイロン・ウッズ(中日):6億円/2007~08年
カブレラ(西武):6億円/2006~07年
12位 柳田悠岐(ソフトバンク):5億7000万円/2019年
13位 金本知憲(阪神):5億5000万円/2007~09年
ローズ(巨人):5億5000万円/2004~05年
15位 イチロー(オリックス):5億3000万円/2000年
柳田の上にはまず、日本シリーズ2年連続で対戦した菅野智之がいる。2017~18年に沢村賞を受賞した同年オフ、菅野はプロ7年目にして松井(10年目)を超える6億5000万円でサイン。契約更改の場では将来的な10億円プレーヤーへの挑戦を示唆していたが、最多勝を獲得して迎えたこのオフはポスティングシステムでメジャー移籍を目指しており、10億円を稼ぐ場所はアメリカの地になるかもしれない。
実際、菅野と並ぶ投手最高年俸の佐々木主浩は、シアトル・マリナーズの最終年に800万ドル(約8億3000万円)と日本時代を上回る年俸を手にしている。もっとも、2004年に帰国してからは、“大魔神”の姿は見せられず、2年13億円の契約期間では34登板、23セーブにとどまるなど、成績はかんばしくなかった。
そして菅野と佐々木を抑え、今も球界最高年俸1位に君臨しているのが、巨人時代のペタジーニだ。ヤクルトの4年間では本塁打王2回、OPS1.000以上を4度達成したスラッガーは争奪戦の末、ライバルの巨人へ移籍。この時、前人未到となる7億円を突破した。もっとも、プロ野球の年俸はすべて推定であり、公開されている金額よりも多くもらっている選手も少なくない。例えば、全体13位のタフィ・ローズは公称5億5000万円だが、「10億もらっていた」と言っていたほどで、1位のペタジーニも本当は10億円以上だったという話もある。
全体を見渡すと、巨人からはペタジーニ、菅野、松井、阿部慎之助、李承燁、ローズと6人がランク入り。“球界の盟主”と呼ばれる所以の一つが、「マネーゲーム」の強さにも表れているのだろうか。十数年前と異なり、基本的には球界の年俸は上昇傾向にある中で、果たして“柳田越え”“ペタ越え”を果たす選手が今後出てくるのかにも注目したい。
構成●THE DIGEST編集部