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プロ野球

阪神加入のロハスJrは「今の韓国では一番いいバッター」と韓国メディア。一方で三振の多さも指摘

野口真央

2020.12.28

サムスンで2軍監督を務める落合英二氏によれば、「左打席の方が長打力を備えており、右打席ではシングルヒットが多い」のだという。(C)Getty Images

サムスンで2軍監督を務める落合英二氏によれば、「左打席の方が長打力を備えており、右打席ではシングルヒットが多い」のだという。(C)Getty Images

 阪神への入団が決まったメル・ロハスJr.。今回の移籍は、韓国でも大きなニュースとして取り上げられている。

 ロハスJrは、2010年のドラフト3位でパイレーツと契約。メジャー経験はなく、3Aでプレーした後、2017年シーズン途中に韓国のKTに加入した。昨シーズンは、142試合に出場して打率.349、47本塁打、109打点の成績を収め、ホームランと打点の2冠に輝き、MVPも獲得した。

 そんなスラッガーの阪神入りを『MKスポーツ』のオ・ジョンチョル記者は、「阪神の16年ぶりの優勝に向けて、ロハスJrへの期待値が高く、ジャスティン・ボーアの代役として期待されている」などと言及し、『スターニュース』は「陽気で自由奔放な性格。それを最大限に尊重しないといけない」というメジャーリーグのスカウトの声や「ロハスJrがチームで見せてくれたリーダーシップが、日本での評価に繋がった」というKTのイ・ガンチョル監督の言葉を紹介した。
 
 さらに、注目すべきは『スターニュース』に掲載された、サムスンで2軍監督を務める落合英二氏の言葉だろう。「KTが今年2位になれたのはロハスのおかげですし、今の韓国では一番いいバッター。彼が日本で通用しなければ、今、韓国にいる打者は誰も通用しないと思います」と評価する同氏は、「スイッチヒッターですが、左打席の方が長打力を備えており、右打席ではシングルヒットが多い」との分析も付け加えた。

 また、「京郷新聞」は今年7月に、2020年シーズンのロハスJrの打撃の特徴を細かく解析。「これまでロハスJrは、ストライクゾーンの真ん中高めを得意としている選手だったが、今シーズンは低めや内角攻めにも対応できている」としつつ、一方で「ここまで58個の三振を記録し、三振の多さはリーグ6位。四球も少なく、『四球/三振率』は0.36。規定打席に到達した中の47位で、ロハスの下には8人しかいない」と、7月時点でのデータを基にしながら三振の多さを指摘した。
 

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