MLB

18年サイ・ヤング賞投手に続いてダルビッシュもパドレスに加入? MLB最強の“銀河系先発ローテーション”が完成か

SLUGGER編集部

2020.12.29

ダルビッシュのパドレス移籍が実現すれば、超強力先発ローテーションが完成する。(C)Getty Images

 昨日、2018年サイ・ヤング賞投手のブレイク・スネルを1対4の大型トレードで獲得したばかりのパドレスが、今度はダルビッシュ有(カブス)獲得にも近付いているという。ダルビッシュ自身が音声生配信で移籍の可能性が高いことを認めている。アメリカのメディアも続々とトレードについて報じていて、ダルビッシュの「専属捕手」として知られるビクター・カラティニもパッケージに含まれているという。

 カブスとパドレスがダルビッシュのトレードについて交渉しているという報道自体はしばらく前からあった。しかし、スネルのトレードが成立したことでダルビッシュの件は立ち消えになったと思われていた。それだけに、このニュースについての驚きは大きい。

 いずれにしても、もしダルビッシュの移籍が実現すれば、パドレスの先発ローテーションは以下のような布陣となる。

ディネルソン・ラメット 69.0回 防御率2.09 奪三振率12.1
ダルビッシュ有 83.0回 防御率2.01 奪三振率11.3
ブレイク・スネル 50.0回 防御率3.24 奪三振率11.3
クリス・パダック 59.0回 防御率4.73 奪三振率8.8
マッケンジー・ゴア メジャー出場なし
 
 今季、リーグ5位の防御率を残したザック・デビースはダルビッシュの交換要員とされているためあえて外しているが、それでも豪華そのもの。K/9(9イニング平均の奪三振数)が11を超える投手が3人。ゴアはまだメジャーデビュー前だが、クレイトン・カーショウ(ドジャース)にもなぞらえられるトップクラスの有望株だ。同じナ・リーグ西地区に所属し、圧倒的な強さでワールドチャンピオンに輝いたドジャースを上回り、MLB最高のローテーションと言っていいだろう。

 5年ほど前から若手育成によるチーム再建にまい進してきたパドレスは今季、ナ・リーグ2位の勝率をマークするなど大躍進を果たして14年ぶりのプレーオフに出場を果たした。スネル、ダルビッシュはワールドシリーズ制覇という球団創設以来の悲願を実現させるための「最後のピース」となるのだろうか。

構成●SLUGGER編集部
 
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