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「ヤンキースと再契約しなければ日本復帰も」田中将大の楽天“凱旋”の可能性を現地メディアが報道。その実現性は?

THE DIGEST編集部

2021.01.01

“日本最強投手”の一人、田中が楽天に復帰!? FA市場でも人気の高い彼になぜそんな報道が出ているのか。(C)Getty Images

 新年早々に衝撃の知らせが届いている。現在FAとなっている田中将大の日本球界復帰の可能性を現地メディアが報じているのだ。

 ニューヨーク・ヤンキースの地元メディアである『ニュージャージー・アドバンス・メディア』のブラッド・ミラー記者は現地時間12月31日、ヤンキースに関するストーブリーグの状況を整理する記事を寄稿。その中で「マサヒロ・タナカは来季、ヤンキースと再契約するか、日本のかつて所属したパシフィック・リーグのチームでプレーする二択になる可能性が高い」という驚きの情報を伝えている。

 ミラー記者は田中に近い関係者筋の情報として、田中は最優先事項としてヤンキースとの再契約を望んでいる一方、金銭面にかかわらず、来季優勝争いのできないようなチームとの契約には興味がないとしている。さらに、獲得戦線に乗り出していると見られる大谷翔平所属のロサンゼルス・エンジェルスに行く可能性は低いと伝えた。そして、田中自身はキャリアの最後は2007~13年まで所属して東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーすることを望んでいるのだという。
 
 今オフ、ヤンキースとの7年1億5500万ドル(約160億円)の契約を終えて初のFAとなった田中。移籍情報を取り扱う『MLBトレード・ルーマーズ』のFA選手ランキングTOP50では、全体9位、予想契約額も3年3900万ドル(約40億円)と高評価を受けていた。

 しかし、2020年は全世界的にコロナ禍が直撃。レギュラーシーズンを史上最短60試合しか開催できなかったMLBも全球団的に壊滅的な経済的損失を被り、オフのFA市場はかなりの"厳冬"が予想されている。一部報道によれば、ヤンキースは田中に2年2400万ドル(約25億円)前後の契約しか提示できないとされ、同じくFAとなった好打者DJ・ラメイヒューとの再契約を最優先事項としているため、田中が"放置"されている状況となっているわけである。

 現在32歳の田中は、もちろんメジャーでの需要がある先発投手である。しかし、アメリカは世界最大級にコロナ感染者数が多く、2021シーズンも有観客で開催できるのか不透明な状況だ。実際、開幕を巡ってはオーナーと選手会の対立が続いており、予定されている4月1日よりもずれ込む可能性もあり得る。

 そうした点を踏まえた時、田中が慣れ親しんだ日本の、東北の地を選ぶということも、決して馬鹿げた話とは言えないかもしれない。アメリカだけでなく、日本球界の動きも含めて、田中の今後の動向には注目である。

構成●THE DIGEST編集部
 
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