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プロ野球

【2020主力選手通信簿|楽天】涌井以外の先発陣が誤算、打者では浅村や小深田らが大活躍!

eagleshibakawa

2020.12.24

6月27日には球団記録の1イニング5打点、1試合7打点を記録するなど、浅村の打棒は「圧倒的」の一言だった。写真:山崎賢人

6月27日には球団記録の1イニング5打点、1試合7打点を記録するなど、浅村の打棒は「圧倒的」の一言だった。写真:山崎賢人

 全12球団の主力選手の2020年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく。評価は各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定した。
※評価:よくできました(A)、まずまずです(B)、可もなく不可もなく(C)、がんばりましょう(D)、ガッカリです(E)

【投手】
★投のMVP★
●涌井秀章
[試合]20 [勝敗]11-4 [防御率]3.60
[投球回]130.0 [奪三振]110
評価:よくできました(A)
移籍1年目はシンカーを武器に加えて開幕8連勝。6・7月の月間MVP、8月5日のソフトバンク戦は9回1死までノーヒットノーランと見事な投球で、史上初となる3球団(西武・ロッテ・楽天)での最多勝に輝いた。

●則本昂大
[試合]18 [勝敗]5-7 [防御率]3.96
[投球回]109.0 [奪三振]105
評価:ガッカリです(E)
7年契約の2年目は5失点以上が7試合と安定感に欠け、防御率も自己ワースト。9月に右手負傷で約3週間離脱し、復帰後も6先発で3ランを3発浴びるなど冴えなかった。

●塩見貴洋
[試合]16 [勝敗]4-8 [防御率]4.80
[投球回]84.1 [奪三振]63
評価:がんばりましょう(D)
4年ぶりに開幕ローテーション入りしたが、防御率は自己ワースト。負傷KOになった最終登板(10月16日ソフトバンク戦)が象徴的で、今年も腰痛に苦しんだ。昨年5.22だったK/BBも3.15へ下落。

●松井裕樹
[試合]25 [勝敗]4-5[ホールド]8 
[防御率]3.18 [投球回]68.0 [奪三振]82
評価:ガッカリです(E)
自身の適性を再確認する一年になった。昨オフに4年契約を結び先発に再転向したが、四死球から崩れて3勝3敗、防御率3.66、二軍落ちも経験。早期降板が多く、救援陣の起用は平均4.6人を数えた。ただ、再昇格後は救援15試合で防御率1.65と好投。

●岸孝之
[試合]11 [勝敗]7-0 [防御率]3.21
[投球回]67.1 [奪三振]70
評価:可もなく不可もなく(C) 
FA4年契約の最終年。7勝0敗ながらも、自己最少の投球回に終わり、本人は「全然貢献できなかった」。ただ、9月以降は防御率2.29とさすがの数字で、10月15日のロッテ戦では2年ぶりの完封勝利を飾ると、1週間後に史上90人目の通算2000投球回に到達した。
 
●石橋良太
[試合]13 [勝敗]1-6 [防御率]6.11
[投球回]63.1 [奪三振]46
評価:がんばりましょう(D)
「力不足です」と本人。投球回は昨年から半減して白星も8→1へと大きく後退、QS率も23.1%にとどまった。10月10日の西武戦では3回パーフェクトの快投も降雨ノーゲームに。ツキにも見放された。

●弓削隼人
[試合]10 [勝敗]3-2 [防御率]5.01
[投球回]50.1 [奪三振]34
評価:がんばりましょう(D)
2年目を迎えた長身左腕はややジンクスにはまった形。10先発のうち連戦初日の火曜日で7試合、自身初のスライド登板や中4日登板などタフなマウンドが多く、調整が難しかったか。

●牧田和久
[試合]52[勝敗]2-2[ホールド]22
[防御率]2.16[投球回]50.0[奪三振]33
評価:よくできました(A)
3年ぶりの日本復帰とは思えぬ投げっぷり。打者3人を7球で退けた開幕戦を皮切りにリーグ3位タイの52登板、10月中旬まで防御率1点台にまとめていた。テンポの良さ、緩急、高低を駆使する技は、もはや芸術の域。

●瀧中瞭太
[試合]8[勝敗]2-1 [防御率]3.40
[投球回]45.0 [奪三振]29
評価:よくできました(A)
9月19日のソフトバンク戦で6回途中1失点のプロ初登板。10月11日の西武戦では降雨の中、緩急を大胆に使って完封目前の快投でプロ初勝利を飾った。二軍ではイースタン・リーグ優秀選手賞を受賞するなど充実の一年に。

●酒居知史
[試合]46 [勝敗]3-2 [ホールド]12
[防御率]3.65 [投球回]44.1 [奪三振]34
評価:まずまずです(B)
移籍1年目は牧田、ブセニッツとともに開幕から最終戦まで一軍で戦ってブルペンを支えた。46登板のうち3試合は前の投手が負傷したことによる緊急登板。印象を覆す右打者へのシュートが効果的だった。

●ブセニッツ
[試合]46 [勝敗]1-4 [セーブ]18
[防御率]2.86 [投球回]44. 0[奪三振]32
評価:まずまずです(B)
チーム救援防御率が4.06に低迷するなか、牧田とともに防御率2点台を必死に維持した。当初は中継ぎで13ホールド、森原の二軍降格後は代役抑えで18セーブを挙げた。3度のセーブ失敗のうち2度は苦手な雨天登板。

●津留崎大成
[試合]33 [勝敗]1-1[ホールド]1
[防御率]4.19 [投球回]34.1 [奪三振]24
評価:可もなく不可もなく(C)
「筋肉は裏切らない」をモットーにデビューから9登板連続無失点。ビハインドが主戦場とはいえ、1年目から33登板に投げた。ただ、8月以降は防御率5.92とスタミナ面に課題を残した。

●シャギワ
[試合]31 [勝敗]0-3 [ホールド]6
[防御率]5.81 [投球回]26.1 [奪三振]19
評価:ガッカリです(E)
MLBでも3Aでも通算9個台の奪三振率は6.49。来日初奪三振は4登板目まで待たねばならず、「1イニングを支配できる」との触れ込みは期待外れだった。柳田悠岐(ソフトバンク)には3打数2安打2被弾、うち1本はサヨナラ弾。

●森原康平
[試合]17 [勝敗]1-2[セーブ]4
[防御率]7.56 [投球回]16.2 [奪三振]14
評価:ガッカリです(E)
昨季は33ホールドポイント、防御率1.97と大活躍。今季は松井に代わる新クローザーとして開幕9登板は無失点と上々の出来だったが、その後は8登板で14失点。7月22日のオリックス戦では“気落ち”の6失点と大炎上も経験した。
 
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