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プロ野球

登板時はコンコースが「シーン」。見る者すべてを魅了する山本由伸が日本のエースになる日【オリ熱コラム2021】

どら増田

2021.01.03

19年は最優秀防御率、昨年は最多奪三振のタイトルを獲得。沢村賞に輝く日もそう遠くないはずだ。写真:田口有仁

19年は最優秀防御率、昨年は最多奪三振のタイトルを獲得。沢村賞に輝く日もそう遠くないはずだ。写真:田口有仁

 オリックスのエース・山本由伸にとって、2020年は東京オリンピックの日本代表として、国内だけでなく世界中に感動を与えるはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によってオリンピックは1年延期となり、思い描いていたプランは変更を余儀なくされた。

 オリンピックを視野に入れ、自主トレから順調に調整を続けていたが、シーズン開幕も6月に延期。それでも由伸は「開幕の日程がなかなか決まらないという初めての経験でしたが、しっかりと調整してシーズンに入ることができました」と、6月19日の開幕時にはすでに気持ちを切り替えていた。

 開幕投手はもう一人のエース・山岡泰輔に譲ったものの、開幕3戦目の初登板は楽天打線を8回3安打10奪三振、無失点に封じてチームにシーズン初勝利をもたらした。その後、山岡の故障離脱により、エースとして完全に独り立ち。2年続けて規定投球回をクリアし、初の最多奪三振のタイトルも獲得した。
 
 オフの契約更改では、6000万円アップの1億5000万円(推定)でサイン。高卒4年で王台を突破したが、由伸は決して現状に満足してはいない。

「ある程度の成績でまとまりましたが、途中で1か月ほど調子の悪い時期が続いてしまったので、自分としてはまだまだできると思いました。来シーズンは年間を通して調子の波を少なくし、本当の意味で1年間投げ切れるように頑張ります。12球団で一番活躍して、先発としてのタイトルをすべて獲りたいと思っています」

 また、由伸はこうも語っていた。「僕が投げる試合は超満員にして、チームを引っ張っていくようなピッチャーになりたい」。
 

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