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プロ野球

【どこよりも早い2021ドラフト候補ランキング:11~20位】天理の193cm右腕・達、法政の大型左腕・山下は何位?

西尾典文

2021.01.03

山下(左)と達(中)はともに長身の大型投手。前川(右)はパワフルな打撃が魅力の大砲だ。写真:徳原隆元、山手琢也

山下(左)と達(中)はともに長身の大型投手。前川(右)はパワフルな打撃が魅力の大砲だ。写真:徳原隆元、山手琢也

 コロナ禍の影響で昨年11月に予定されていた明治神宮大会は中止されたが、高校野球の秋季大会、大学野球の秋季リーグ、そして東京五輪の影響で冬開催となった都市対抗野球は無事に行われるなど、2021年のドラフト戦線は活発に動き始めている。実際、秋から冬にかけて評価を上げた選手も少なくない。年間300試合以上アマチュア野球を取材しているスポーツライターの西尾典文氏が現時点での2021年ドラフト候補ランキングベスト50を選定。ここでは11~20位を紹介する。

▼11位:山下輝[投手・法政大]
(やました・ひかる/左投左打/木更津総合高)
将来像:フランスア(広島)
 高校時代にも注目を集めた大型左腕。大学では故障もあって2年時までリーグ戦での登板はなかったが、昨年8月に行われた春季リーグではリリーフで150キロ前後のスピードを連発し、改めてその大器ぶりを見せつけた。腕を振って投げられるチェンジアップも空振りを奪えるブレーキがある。素材は文句なしだけに、あとはコンディションをいかに維持できるかがポイントとなるだろう。
タイプ診断:#大型左腕 #ボールの角度◎

▼12位:坂口樂[一塁手・岐阜第一高]
(さかぐち・うた/右投左打)
将来像:打者としての大谷翔平(エンジェルス)
 東海地区を代表する左の長距離砲。昨夏の岐阜独自大会で加藤翼(帝京大可児高→中日5位)の149キロを完璧に捉えて右中間へ運び、その一打で一躍全国に名が知られることとなった。秋は厳しいマークもあって結果を残せなかったが、スイングに柔らかさがあり、芯で捉えた時の飛距離も高校生離れしたものがある。チームでは絶対的なエースだが、将来を考えると早く野手に専念してほしいと願うスカウトも多いだろう。
タイプ診断:#長距離砲 #柔らかさ
 
▼13位:関戸康介[投手・大阪桐蔭高]
(せきど・こうすけ/右投右打)
将来像:福谷浩司(中日)
 明徳義塾中時代から140キロ台中盤のスピードをマークして森木大智(高知高)とともに注目を集めた右腕。高校でも順調にスピードを伸ばし、2年夏の大阪独自大会では最速154キロをマークしている。小さな故障が多く、秋はスピードも制球力もまだまだという印相が強かったが、持っているポテンシャルの高さは間違いなく一級品だ。この冬にしっかりと身体を作ることができれば、春以降一気にドラフトの目玉となる可能性もあるだろう。
タイプ診断:#剛腕 #スーパー中学生

▼14位:吉野創士[外野手・昌平高]
(よしの・そうし/右投右打)
将来像:鈴木誠也(広島)
 関東を代表する右のスラッガー。東京城南ボーイズ時代は捕手だったが、打撃を生かすためにも高校では外野手に転向すると、1年夏から不動の中軸として活躍している。身体つきは少し細身だが、バットにボールを乗せるのが上手く、飛ばすコツをよく知っているように見える。抜群のリストワークでスウィングに柔らかさがあるのも特長だ。上背に見合う筋力がつけば、さらに怖い打者になることは間違いないだろう。
タイプ診断:#長距離砲 #強肩

▼15位:松浦慶斗[投手・大阪桐蔭高]
(まつうら・けいと/左投左打)
将来像:石田健大(DeNA)
 中学時代から評判を集めていた大型サウスポー。旧チームから投手陣の一角に定着し、昨年8月に行われた甲子園交流試合でも最速145キロをマークし、東海大相模高を相手に2回を投げてパーフェクトと好投を見せた。185㎝の長身ながらギクシャクしたところがなく、フォームの流れがスムーズなのが大きな長所。ただその一方でストライクを揃え過ぎて痛打を浴びるのは課題だ。上背に見合うだけの下半身、体幹の強さが出てくれば上位指名も見えてくる打折る。
タイプ診断:#先発タイプ #完成度
 

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