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プロ野球

「イメージに近いのは中村紀洋さん」フォーム改造中の山川穂高が理想の打撃を語る〈SLUGGER〉

白鳥純一

2021.02.06

昨季は足の怪我で思うような結果が残せなかった山川だが「丁寧」な練習を行うことで、今季の浮上を狙っている。写真:白鳥純一(フリーライター)

昨季は足の怪我で思うような結果が残せなかった山川だが「丁寧」な練習を行うことで、今季の浮上を狙っている。写真:白鳥純一(フリーライター)

 右足首の怪我の影響もあり、春季キャンプはB班(2軍)での始動となった西武の山川穂高が、調整の現状や今シーズンの抱負について語った。

――所沢でのB班(2軍)で、春季キャンプをスタートされました。「フルスイングでホームランを打ち続けられるフォームを意識している」と会見でお話しされていたキャンプ2日目には、中村紀洋さんの打撃フォームを真似て、ティー打撃に励まれる場面も見られました。これはどのような狙いがあったのでしょうか?

 今、自分がやろうとしているイメージに近いのが、中村紀洋さんの打撃です。

 感覚の話になりますが、ボールを「前で打つ」のではなく、「引き付けるところまで引き付けてから、バットの先で打つ」という感じ。去年は、足の怪我の影響でフォームが安定しなかったこともあり、打撃のポイントが前になっていた。これだと落ちる球はなかなか打てないですし、一番(自身の打撃で)良くなかった部分だと思っています。

――昨年は怪我の影響もあり、悔しいシーズンだったと思います。どのような感情で過ごされていましたか? 気分転換はできていましたか?

 足が痛いなか、「どうやって打つか」ということだけを考えていたので、一年を通じて苦しく、ストレスが溜まるシーズンでした。リラックスするのは無理に近い状況でしたね。
 
――ご自身の怪我の回復やコンディションの現状については、どのように感じていますか?

 新型コロナウイルスの影響により、所沢での始動という異例の春季キャンプを迎えました。

 1日1日を大切にしながら、丁寧にやることを心がけています。若い時は、キャンプで必要のないこともやってしまっていた時がありました。当時は「練習量をやってナンボ」な部分もあったが、(キャリアを重ねた)今は、任されている部分もある。30歳を迎える今年は、いいキャンプを送りたいと思っています。

――山川選手と同じB班スタートとなったドラフト1位ルーキーの渡部選手が、「山川さんから貰った」バットで打撃練習に臨む場面もありました。渡部選手ご本人のバットを使った時の方が、飛距離が出ている印象はありましたが、山川選手はどう見ていましたか?

 確かに、渡部にバットをあげましたが、「使ってみろ!」とは一度も言っていないですからね。多分、僕のバットを使ってみたかったんでしょうね……。

 これまで使っていたものよりも、2センチも長く、50g重く、グリップも違う。明らかに形状が違うバットを、たった数日で使いこなすのは難しいと思います。

 僕は、大学2年の時から「バットの形」を変えずにここまできました。個人的には、自分の手に合うバットを使って、少し重さを変えるくらいがちょうどいいと思います。
 

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