米大リーグ、元マリナーズの平野佳寿投手(36)が、4季ぶりにオリックスに復帰することが6日、球団から発表された。最優秀中継ぎ賞、最多セーブ賞を獲得した抑えの切り札の加入は、2年連続最下位からの脱却を目指すチームにとって朗報だ。中嶋聡監督は「戦力以上の効果がある。いい補強ができた」と復帰を歓迎した。1年契約で年俸は1億5000万円(推定)プラス出来高。背番号はオリックス時代につけていた「16」。 10日に宮崎市内のホテルで入団会見を行い、キャンプには、11日からの第3クールから合流する予定。
オリックスに、日米通算164セーブの〝守護神〟が帰ってくる。2016年に40セーブを挙げ、最多セーブ賞を獲得するなど156セーブを記録。海外FA件を行使して2018年にダイヤモンドバックスに移籍し、昨季はマリナーズに所属しメジャー3年間で8セーブ。コロナ禍でマリナーズでは13試合の登板にとどまりオフにFAとなっていた。
復帰の直接の要因は、やはりコロナ禍。平野もメジャーでのプレーを希望していたが、移籍市場の停滞で日本球界への復帰が選択肢の一つになった。
関係者によると、オリックスへの復帰は平野の希望でもあったという。「オリックスには恩義がある。日本球界に戻るなら、オリックス以外には考えられない」と常々語っていたというから、このタイミングが古巣へ帰ってチームに力を貸す時だと考えたとしても不思議ではない。
昨季のオリックスのセーブは、12球団最低の20。今季は抑えだった増井、ディクソンが先発に転向する予定で、手薄になる救援陣の整備が急がれていた。
中嶋聡監督は「ベテランは、ブルペンでいい雰囲気を作ってくれる。(場面に応じて)自分がいくのか行かないのか、どのように準備するのかなど、(他の投手も参考にして)準備がしやすくなる」と戦力以外の部分での効果にも期待。合流後の調整方法や起用方法については「今はわからない。本人(の体が)どこまでできているか。急ぐ必要はない。開幕に合わせてくれればいい」と、平野に全幅の信頼を示した。
オリックスの福良淳一GMによると、オファーに対して平野からは5日に返答があったという。起用方法については、「現場に判断してもらう」といい、「ブルペンも(平野が)1人入ることによって厚くなる。人間的にも素晴らしいし、そういうところのプラスもある。若い選手の成長にもつながるし、(オリックスにとって)大きいんじゃないですか」と大きな期待を寄せていた。また、メジャーから楽天に復帰した田中将大が、将来のメジャー復帰が条件になっていることに関して「その話はしていない。うちで(ずっと)やってもらうのが一番」と現役をオリックスで全うすることを希望していた。
文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。
【宮崎キャンプPHOTO】オリックス|25年ぶりのリーグ優勝を目指すオリックスのキャンプに密着!
オリックスに、日米通算164セーブの〝守護神〟が帰ってくる。2016年に40セーブを挙げ、最多セーブ賞を獲得するなど156セーブを記録。海外FA件を行使して2018年にダイヤモンドバックスに移籍し、昨季はマリナーズに所属しメジャー3年間で8セーブ。コロナ禍でマリナーズでは13試合の登板にとどまりオフにFAとなっていた。
復帰の直接の要因は、やはりコロナ禍。平野もメジャーでのプレーを希望していたが、移籍市場の停滞で日本球界への復帰が選択肢の一つになった。
関係者によると、オリックスへの復帰は平野の希望でもあったという。「オリックスには恩義がある。日本球界に戻るなら、オリックス以外には考えられない」と常々語っていたというから、このタイミングが古巣へ帰ってチームに力を貸す時だと考えたとしても不思議ではない。
昨季のオリックスのセーブは、12球団最低の20。今季は抑えだった増井、ディクソンが先発に転向する予定で、手薄になる救援陣の整備が急がれていた。
中嶋聡監督は「ベテランは、ブルペンでいい雰囲気を作ってくれる。(場面に応じて)自分がいくのか行かないのか、どのように準備するのかなど、(他の投手も参考にして)準備がしやすくなる」と戦力以外の部分での効果にも期待。合流後の調整方法や起用方法については「今はわからない。本人(の体が)どこまでできているか。急ぐ必要はない。開幕に合わせてくれればいい」と、平野に全幅の信頼を示した。
オリックスの福良淳一GMによると、オファーに対して平野からは5日に返答があったという。起用方法については、「現場に判断してもらう」といい、「ブルペンも(平野が)1人入ることによって厚くなる。人間的にも素晴らしいし、そういうところのプラスもある。若い選手の成長にもつながるし、(オリックスにとって)大きいんじゃないですか」と大きな期待を寄せていた。また、メジャーから楽天に復帰した田中将大が、将来のメジャー復帰が条件になっていることに関して「その話はしていない。うちで(ずっと)やってもらうのが一番」と現役をオリックスで全うすることを希望していた。
文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。
【宮崎キャンプPHOTO】オリックス|25年ぶりのリーグ優勝を目指すオリックスのキャンプに密着!