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プロ野球

【12球団ドラフト展望:ソフトバンク】柳田の後継者も含め野手獲得で主力の高齢化に対処。怪我人が多いブルペンの補強も急務

出野哲也

2019.10.09

主力野手の高齢化が不安要素になりつつあるホークス。柳田は4月に左ヒザを痛めて長期欠場を強いられた。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

主力野手の高齢化が不安要素になりつつあるホークス。柳田は4月に左ヒザを痛めて長期欠場を強いられた。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

【2019ドラフトのテーマ】
・外野と二塁を中心に将来性豊かな野手を獲得
・疲弊気味のブルペンも底上げが必要


 柳田悠岐や中村晃の長期欠場は確かに痛かったが、これほどの巨大戦力と選手層を揃えながら2年連続のV逸とあっては言い訳できない。ポジション年齢別分布を見ると、レギュラー野手の高齢化が目につく。内川聖一、松田宣浩はすでに30代後半になり、柳田も31歳。最近は故障も目立つようになってきた。25歳以下のレギュラーは上林誠知しかおらず、その上林も今季は不振に苦しんだ。

 二塁のレギュラーが固定されないという数年来の問題も解決したい。今季、主に使われた牧原大成は昨季から成績を落とし、二軍の三森大貴もまだ打力不足。すぐに一軍で使える選手がいればぜひ指名したいが、今季は大学・社会人の二塁手に目ぼしい人材がいないのが実情だ。それでも、2016年に西武が指名した源田壮亮(トヨタ自動車)のような逸材を探したい。小深田大翔(大阪ガス)あたりを意外な上位で指名する可能性もある。
 過去2年のドラフトで増田殊、野村大樹と2年続けて指名したように、松田宣の後継者育成にはすでに着手している。ただし松田宣の衰えはまだ深刻ではなく、増田も着実に成長している。むしろ柳田と中村が30代になり、故障の不安も露呈した外野の方が問題だ。ウエスタン・リーグ打率2位の田城飛翔もまだ非力とあって、井上広大(履正社高)のような長打の打てる素材を取りたい。

 ブルペンの補強も喫緊の課題だ。先発では大竹耕太郎、高橋礼が台頭しており、頭数は当然増やしたいけれども、1年目から2ケタ勝てる投手などそうはいない。その可能性がある森下暢仁(明治大)には大分商高時代から注目していたが、1位指名でしか取れないので佐々木朗希(大船渡高)を諦めざるを得なくなる。

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