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プロ野球

オリックス平野佳寿、初ブルペンで約60球「何の違和感もなかった」と上々調整

北野正樹

2021.02.12

今後は「中1日、中2日や連投も入れたい。しっかりと球数を投げようと思う」と平野は言う。写真:北野正樹

今後は「中1日、中2日や連投も入れたい。しっかりと球数を投げようと思う」と平野は言う。写真:北野正樹

 MLBのマリナーズからオリックスに移籍した平野佳寿が12日、チーム合流後、初めてブルペン入り。いきなりカーブやフォークボールを交え約60球を投げ込んだ。今後、「中1日や連投でしっかりと球数を投げ込みたい」と意欲的だ。

 コロナ禍で日本に帰国中の1月にも、中1日で投げ込んでいたという平野。「(ボールの)確認とかではなく、しっかりと球数を投げたかった。5割の力とかではなく、今持っている中でしっかり投げようと思った」とブルペン入りの狙いを説明した。日本のNPB仕様のボールも1月から使っており、「こっちのボールの方が、質がいい。ボールで困ることはない」といい、ブルペンも含め「何の違和感もなかった」と話す。

 実は、チームに合流した前日も、いきなりブルペンに入る予定だった。「ランニングで張り切りすぎたので」とキャンセルし、合流前日以来、3日ぶりのブルペンとなった。それだけに「昨日できなかったので、ピッチングが出来てよかった」と、調整の歯車が狂わなくて済んだことを喜び、多く投げ込んだ理由については「50球か、60球を投げて、多少体に張りを作りたかった」と意図を明かした。
 
 今後は「中1日、中2日や連投も入れたい。しっかりと球数を投げようと思う」と、ハイペースの調整を宣言。「みんな『ゆっくり調整したらいい』と言ってくれるが、打者と対戦して反応を見ることも大切。焦ってはいないが、早く打者に投げたい」と、実戦で投球感覚を取り戻すことに主眼を置いている。

「ユニホームを着て(投げると)段々と力強く投げられるようになってくる。(投球の)感覚は一緒だが、少しずつ上がってきているかなと思う」。36歳のベテランが、ルーキーのように目を輝かせ、野球に向き合っている。

文●北野正樹(フリーライター)

【著者プロフィール】
きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。

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