巨人ドラフト1位ルーキー・平内龍太が17日、練習試合の広島戦(沖縄・那覇)に登板。3回を投げ、1安打3奪三振無失点。ストレートの最速は150キロを計測するなど、初の対外試合で上々のデビューを飾った。
「結果も大事ですが、自分のピッチングを今はやっていきたい」と、登板前日に語っていた平内。前日とは打って変わって、強風が吹き荒れる中、セルタースタジアム那覇のマウンドに登った。
初回、まずは1番・羽月をストレート2球で右飛に打ち取り1アウト。2番は広島ドラフト6位・矢野雅哉。「特に意識した」という、亜細亜大の元チームメート対決では、「矢野のことは知っているので」と、捕手・小林に進言し、インコース攻めを選択。7球粘られたが最後はインコースへのストレートで投ゴロ。続く3番・堂林も初球ストレートで右飛に抑え、立ち上がりを三者凡退で抑えた。
続く2回。先頭打者の4番・クロンをストレートの四球で歩かせると、5番・大盛に左前打で繋がれ、無死一、二塁。先制のピンチを迎える。
この場面でドラフト1位ルーキーは、6番・林を内角へのストレートで遊飛で1アウト。7番・正随は高めのスライダーに反応できず見逃し三振で2アウト。8番・石原には、外角低めのスプリットをうまく拾われ、あわやという打球だったが結果は左飛。このピンチを無失点で切り抜けて見せた。
ピンチにつながった大盛の左安打と、石原の左飛はいずれも低めへのスプリット。この2球は平内自身にとっては、良いボールという感覚だった。
「あのレフト前ヒットとレフトフライは、自分の中では、いいところ(コース)かなと思ったんですが、実際にはバットに当てられてヒットにされ、(左飛も)あそこまで飛ばされた。イニングが終わったあと、小林さんに『もう少し低くないといいバッターだったら(ヒットゾーンに)持っていかれるよ』っていう話をされたので、次の回からはそれを意識していきました」
その言葉通り、3回の先頭打者・曽根への2球目はワンバウンドするようなスプリットを投じ、空振りで追い込むと、最後もスプリットを降らせて三球三振。2アウトとなって2度目となった矢野との対戦でも、内角低めのスプリットで空振り三振。試合で見えた課題を試合の中でしっかり修正し、予定の3イニングスを無失点に抑えた。
変化球もさることながら「まっすぐがあっての変化球」と、前日に話していた通り、この日はストレートも意識的に力を入れ、最速150キロを計測した。
「今日は出してやろうと思っていたので(150キロが)出たのは良かったです。アピールというのもありますが、同じセ・リーグのカープが相手だったので、『これくらいは投げられるんだ』というところを初対戦で見せておきたかったというのもありました」
この日は7回から、ドラフト4位・伊藤優輔が登板し、2回無安打無失点。対する広島も6回から、ドラフト1位・栗林良吏、ドラフト2位・森浦大輔、ドラフト3位・大道温貴が、1イニングずつをいずれも無失点と、両チームのルーキーたちが、それぞれ好投を見せた。
「実戦は楽しい」と、取材時には笑顔を見せていた平内。彼らルーキーたちがアピール合戦はまだ始まったばかりだ。
取材・文●岩国誠
【沖縄キャンプPHOTO】巨人|坂本&菅野が率いる巨人“S班”キャンプの模様をお届け
「結果も大事ですが、自分のピッチングを今はやっていきたい」と、登板前日に語っていた平内。前日とは打って変わって、強風が吹き荒れる中、セルタースタジアム那覇のマウンドに登った。
初回、まずは1番・羽月をストレート2球で右飛に打ち取り1アウト。2番は広島ドラフト6位・矢野雅哉。「特に意識した」という、亜細亜大の元チームメート対決では、「矢野のことは知っているので」と、捕手・小林に進言し、インコース攻めを選択。7球粘られたが最後はインコースへのストレートで投ゴロ。続く3番・堂林も初球ストレートで右飛に抑え、立ち上がりを三者凡退で抑えた。
続く2回。先頭打者の4番・クロンをストレートの四球で歩かせると、5番・大盛に左前打で繋がれ、無死一、二塁。先制のピンチを迎える。
この場面でドラフト1位ルーキーは、6番・林を内角へのストレートで遊飛で1アウト。7番・正随は高めのスライダーに反応できず見逃し三振で2アウト。8番・石原には、外角低めのスプリットをうまく拾われ、あわやという打球だったが結果は左飛。このピンチを無失点で切り抜けて見せた。
ピンチにつながった大盛の左安打と、石原の左飛はいずれも低めへのスプリット。この2球は平内自身にとっては、良いボールという感覚だった。
「あのレフト前ヒットとレフトフライは、自分の中では、いいところ(コース)かなと思ったんですが、実際にはバットに当てられてヒットにされ、(左飛も)あそこまで飛ばされた。イニングが終わったあと、小林さんに『もう少し低くないといいバッターだったら(ヒットゾーンに)持っていかれるよ』っていう話をされたので、次の回からはそれを意識していきました」
その言葉通り、3回の先頭打者・曽根への2球目はワンバウンドするようなスプリットを投じ、空振りで追い込むと、最後もスプリットを降らせて三球三振。2アウトとなって2度目となった矢野との対戦でも、内角低めのスプリットで空振り三振。試合で見えた課題を試合の中でしっかり修正し、予定の3イニングスを無失点に抑えた。
変化球もさることながら「まっすぐがあっての変化球」と、前日に話していた通り、この日はストレートも意識的に力を入れ、最速150キロを計測した。
「今日は出してやろうと思っていたので(150キロが)出たのは良かったです。アピールというのもありますが、同じセ・リーグのカープが相手だったので、『これくらいは投げられるんだ』というところを初対戦で見せておきたかったというのもありました」
この日は7回から、ドラフト4位・伊藤優輔が登板し、2回無安打無失点。対する広島も6回から、ドラフト1位・栗林良吏、ドラフト2位・森浦大輔、ドラフト3位・大道温貴が、1イニングずつをいずれも無失点と、両チームのルーキーたちが、それぞれ好投を見せた。
「実戦は楽しい」と、取材時には笑顔を見せていた平内。彼らルーキーたちがアピール合戦はまだ始まったばかりだ。
取材・文●岩国誠
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