10月17日に行われるプロ野球ドラフト会議。今年も多くの注目選手が存在しているが、果たして「本当の実力者」は誰なのか。立ち位置を明確にするために、高校・大学・社会人・独立リーグのカテゴリーを一括りにしたランキング・トップ50を紹介していく。先の１～10位では佐々木朗希（大船渡高）を筆頭に高校生投手３人がトップ５入りするなど、投手から計８人が名を連ねたが、今回の11～20位ではさまざまなポジションからノミネート。多種多様な人材が顔を出している。

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11位：吉田大喜［投手・日本体育大］
（よしだ・だいき／右投右打）
　大冠高時代から大阪では本格派として鳴らし、大学進学後に着実に力をつけ、今年は大学日本代表にも選出された。身長175cmと上背はないものの、たくましい下半身を生かした安定したフォームが持ち味。それほど力みなく140km台後半の速球をコーナーに集める。凄みはそれほどないが、安定した先発タイプとして貴重な存在だ。
■タイプ診断：#本格派　#安定感

12位：石川昂弥［三塁手・東邦高］
（いしかわ・たかや／右投右打）
　高校生No.１とも言われる右の強打者。強靭なリストを生かしたスウィングから、右中間にも伸びる打球を放つ。今年のＵ－18W杯では全試合で４番を任され、パナマ戦でホームラン放つなど主砲として十分な活躍を見せた。投手も務めるだけあって、肩の強さも申し分ない。スケールの大きさは将来の中軸候補として期待できるほど。
■タイプ診断：#長距離砲　#中軸候補 13位：杉山晃基［投手・創価大］
（すぎやま・こうき／右投左打）
　大学球界でも屈指の実力を誇る本格派右腕。大柄ながらも体の使い方がうまく、躍動感あるフォームが持ち味。腕の振りには強さと柔らかさがあり、140km台後半のストレート、鋭く落ちるフォークを中心とした“ザ・本格派”らしい投球を見せる。完成度も高いため、森下暢仁（明治大）を外したチームが外れ１位として狙っていくだろう。
■タイプ診断：#即戦力　#本格派

14位：有馬諒［捕手・近江高］　
（ありま・りょう／右投右打）※プロ志望届未提出
　好素材が揃う今年の高校生捕手の中でも、総合力ではNo.１。大型だがフットワークに優れ、速くて正確なスローイングは一級品だ。打撃も、ボールを呼び込んでしっかり捉えることができる。異なるタイプの投手の持ち味を引き出せる配球も高校生離れしている。プロ志望なら、間違いなく上位指名されていただろう。
■タイプ診断：#総合力

15位：井上広輝［投手・日大三高］
（いのうえ・ひろき／右投右打）
　関東の高校生ではずば抜けた完成度を誇り、下級生の頃から主戦力として甲子園のマウンドを経験。高２夏には150kmもマークしている。変化球の精度も高校生ではトップクラス。右ヒジの故障で離脱した期間があったのは不安材料だが、フォームにも投げるボールにも欠点がないのは大きな魅力だ。
■タイプ診断：#完成度