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MLB

実は稀少!MLBの偉大なる“フランチャイズ・プレーヤー”たち【2000年以降・野手編】

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2021.02.27

常勝軍団の中核として長く貢献し続けたジーター(右)やジョーンズ(左上)、数々の球団記録を持つライト(左下)など、アメリカにおいてもフランチャイズ・プレーヤーはファンから絶大な支持を得ている。(C)Getty Images

常勝軍団の中核として長く貢献し続けたジーター(右)やジョーンズ(左上)、数々の球団記録を持つライト(左下)など、アメリカにおいてもフランチャイズ・プレーヤーはファンから絶大な支持を得ている。(C)Getty Images

 2月23日、パドレスのフェルナンド・タティースJr.が、2034年までの14年契約を結んだ。これは史上最長で、タティースJr.は実質的な「生涯パドレス宣言」をしたことになる。トレードやFA移籍が盛んなMLBにおいては、一つの球団で現役生活を全うする選手は少ない。この記事では、そんな数少ない「フランチャイズ・プレーヤー」を、00年以降に引退した主な野手に絞って紹介しよう。

▼デレク・ジーター(ヤンキース)
 近年で最大のフランチャイズ・プレーヤーといえばやっぱりこの人。1995~2014年の20年間をヤンキースひと筋で過ごし、球団歴代最多の通算3465安打を放つなど実績ももちろん文句なし。特に大舞台での強さは折り紙付きで、01年の地区シリーズで見せた絶妙な中継プレー(“ザ・フリップ”)は今も語り草だ。また、同年のワールドシリーズ第4戦では劇的なサヨナラ本塁打を放って“ミスター・ノーベンバー”の異名も奉られた。常勝軍団ヤンキースの象徴として5回のワールドシリーズ制覇を成し遂げ、引退後には背番号2が永久欠番となった。
 
▼チッパー・ジョーンズ(ブレーブス)
 ジーターが常勝ヤンキースの顔なら、ジョーンズは同時代にナ・リーグで常勝を誇ったブレーブスの顔だった。スリムな身体から長打を量産し、通算468本塁打はスウィッチヒッターとしては歴代3位。確実性も備え、08年には打率.364を記録して36歳で首位打者に輝いている。また、リーダーシップにも優れ、常勝軍団の精神的支柱としての役割も大きかった。背番号10はブレーブスの永久欠番に指定されている。

▼クレイグ・ビジオ(アストロズ)
 試合、安打、二塁打、得点などでアストロズの球団記録を保持する名リードオフマン。88年のデビュー直後は捕手だったが、二塁手として大成した。タイプとしては中距離打者で、シーズン20本塁打は6度、40二塁打を7度記録している。四球や死球(シーズン最多死球は通算5度)でしぶとく出塁し、俊足でかき回すスタイルが魅力だった。通算3060安打を記録し、引退直後の08年には背番号7が永久欠番とされたが、殿堂入りは資格3年目と遅く、やや過小評価されている感も否めない。
 

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