今月17日に迫ったプロ野球のドラフト会議。今年も多くの選手に注目が集まっているが、『THE DIGEST』ではテーマ別に有力候補を紹介していく。今回のテーマは「0か100か。化けたら凄い『未完の大器』」だ。
まずは投手から。一人目は落合秀市(和歌山東高)だ。185cm、90kgという堂々とした体格から投げ込む重いストレートが武器の本格派右腕で、今年の春からドラフト戦線に急浮上してきた。筆者は6月に行われた練習試合でそのピッチングを見たのだが、常時145km前後を計時し、評判通りの力強さを感じさせた。その一方でリズムが単調なため、打たれだすと止まらず、夏の甲子園にも出場した鶴岡東を相手に7回8失点と大崩れして敗れている。牽制やフィールディングなどの意識もまだまだで、「ただ投げている」という印象はどうしても否めない。ただ、それでもフォームに大きな欠点が見当たらず、マインドさえいい方向に変われば、今後の成長も見込めるだろう。
まずは投手から。一人目は落合秀市(和歌山東高)だ。185cm、90kgという堂々とした体格から投げ込む重いストレートが武器の本格派右腕で、今年の春からドラフト戦線に急浮上してきた。筆者は6月に行われた練習試合でそのピッチングを見たのだが、常時145km前後を計時し、評判通りの力強さを感じさせた。その一方でリズムが単調なため、打たれだすと止まらず、夏の甲子園にも出場した鶴岡東を相手に7回8失点と大崩れして敗れている。牽制やフィールディングなどの意識もまだまだで、「ただ投げている」という印象はどうしても否めない。ただ、それでもフォームに大きな欠点が見当たらず、マインドさえいい方向に変われば、今後の成長も見込めるだろう。
投手でもう一人注目の存在が、赤塚健利(中京学院大中京高)。193cm、103kgという体格は日本人離れしており、夏の甲子園では最速148kmをマークした。最近は大谷翔平(エンジェルス)や佐々木朗希(大船渡高)のように上背があっても器用さを持ち合わせている選手が少なくないが、赤塚は決してそういうタイプではない。フォームもどこかぎくしゃくしたところがあり、全体的なバランスもいいとは言えない。いわゆる「昔ながらの大型右腕」である。完全に0か100かというタイプだが、体格と馬力はとにかく魅力一杯。悩んだ末にプロ志望届を提出したが、この素材にチャレンジする球団が現れることを期待したい。