来る4月1日に迎える新シーズン開幕戦に向け、エンジェルスの大谷翔平がギアをあげている。
現地時間3月16日に行なわれたインディアンスとのオープン戦に「2番・指名打者」で先発出場した大谷は、3回の第3打席で昨シーズンの投手3冠でアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したシェーン・ビーバーからバックスクリーンを越える特大の4号2ランを放った。
好敵手の放った初球を鋭い一振りで仕留めた大谷。この春のオープン戦での打率を.579とした26歳のスラッガーは、OPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値)も1.782にまで高め、バッティングは絶好調だ。
一方で“投手”としての仕上がりも悪くはない。13日に行なわれたホワイトソックス戦では2回1/3を投げて5失点と打ち込まれたが、指揮官のジョー・マドンが「総じて良い日だった」と分析したように、100マイル(約160キロ)の速球や落差のあるスプリットで4奪三振を奪うなど、右腕を痛めた昨シーズンからの回復具合が見て取れる。
二刀流復活への期待が高まるのも無理はない。米放送局『ESPN』のエルダン・ゴンザレス記者は、「この春季キャンプで学んだこと」と銘打たれた特集記事のなかで、大谷を次のように絶賛した。
「気が早いかもしれないが、オオタニはシーズンを通して二刀流として成功することを(オープン戦で)証明してしまうかもしれない。オオタニにとって残念でしかなかった2020年シーズンで打ちのめされ、彼は強くなって帰ってきた。
【動画】サイ・ヤング賞エースからも特大アーチ! 大谷翔平の最新バックスクリーン越えHRはこちらでチェック この春のトレーニングで、オオタニは特大のホームランを打ち、厄介なスプリット投げている。自らに課せられた役割を果たそうとしているオオタニには、ベーブ・ルース以来、誰もやってこなった“離れ業”をやってのけるだけの才能と自制心がある。ただただ、健康状態を維持することを願うばかりだ」
さらに米放送局『CBS』も今シーズンの活躍に確信を抱く。「オオタニには相変わらずの才能がある」と今春のパフォーマンスを称賛した。
「オオタニは再びマウンドとバッターボックスの両方で支配的な存在になろうとしている。彼がこの先も現在のコンディションを維持し続けられるかは不明だ。しかし、明らかなのは、オオタニが依然として世界で最も才能のある野球選手の一人であるということだろう。彼のフリークや我々にとって、彼に不可能なことなどないように思える」
二刀流として声価を高める大谷が、エンジェルスの19年ぶりの“世界一”の鍵を握っているのは間違いなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間3月16日に行なわれたインディアンスとのオープン戦に「2番・指名打者」で先発出場した大谷は、3回の第3打席で昨シーズンの投手3冠でアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したシェーン・ビーバーからバックスクリーンを越える特大の4号2ランを放った。
好敵手の放った初球を鋭い一振りで仕留めた大谷。この春のオープン戦での打率を.579とした26歳のスラッガーは、OPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値)も1.782にまで高め、バッティングは絶好調だ。
一方で“投手”としての仕上がりも悪くはない。13日に行なわれたホワイトソックス戦では2回1/3を投げて5失点と打ち込まれたが、指揮官のジョー・マドンが「総じて良い日だった」と分析したように、100マイル(約160キロ)の速球や落差のあるスプリットで4奪三振を奪うなど、右腕を痛めた昨シーズンからの回復具合が見て取れる。
二刀流復活への期待が高まるのも無理はない。米放送局『ESPN』のエルダン・ゴンザレス記者は、「この春季キャンプで学んだこと」と銘打たれた特集記事のなかで、大谷を次のように絶賛した。
「気が早いかもしれないが、オオタニはシーズンを通して二刀流として成功することを(オープン戦で)証明してしまうかもしれない。オオタニにとって残念でしかなかった2020年シーズンで打ちのめされ、彼は強くなって帰ってきた。
【動画】サイ・ヤング賞エースからも特大アーチ! 大谷翔平の最新バックスクリーン越えHRはこちらでチェック この春のトレーニングで、オオタニは特大のホームランを打ち、厄介なスプリット投げている。自らに課せられた役割を果たそうとしているオオタニには、ベーブ・ルース以来、誰もやってこなった“離れ業”をやってのけるだけの才能と自制心がある。ただただ、健康状態を維持することを願うばかりだ」
さらに米放送局『CBS』も今シーズンの活躍に確信を抱く。「オオタニには相変わらずの才能がある」と今春のパフォーマンスを称賛した。
「オオタニは再びマウンドとバッターボックスの両方で支配的な存在になろうとしている。彼がこの先も現在のコンディションを維持し続けられるかは不明だ。しかし、明らかなのは、オオタニが依然として世界で最も才能のある野球選手の一人であるということだろう。彼のフリークや我々にとって、彼に不可能なことなどないように思える」
二刀流として声価を高める大谷が、エンジェルスの19年ぶりの“世界一”の鍵を握っているのは間違いなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部