MLB

大谷翔平はコールの剛腕とジャッジの怪力を融合した選手!? 米メディアがエンジェルス再建のキーマンに指名

白鳥純一

2021.03.21

完全復活へ万事順調といった様子の大谷。その現況に米メディアでも期待が高まっている。 (C) Getty Images

 二刀流の復活に向け、順調な歩みを進めているエンジェルスの大谷翔平に、アメリカの各メディアも大きな期待を寄せている。

 MLBの公式サイト『MLB.com』のレット・ボリンジャー記者は、「エンジェルスのスプリングキャンプからの5つの気づき」と銘打ったレポート記事で、チームの現状ついて「『二刀流スター』のオオタニの仕上がりや、先発ローテーションを取り巻く希望的な観測など、見所のあるキャンプを過ごした」と大谷の状態を交えて綴っている。

「オオタニは、入団後間もなく『二刀流』のセンセーションを巻き起こし、アメリカンリーグのルーキーオブザイヤーの栄冠を勝ち取ったが、2018年、19年シーズンは度重なる怪我の影響により、元の状態に戻ることはなかった。しかし、今シーズンのオオタニは、怪我からの回復が見られ、開幕を控えたこの春の野球界で最も印象的な選手だ」

 さらに打率.600と打ちまくっているオープン戦についても、「打者としては信じられないほど素晴らしい」と、26歳のスラッガーの状態の良さを強調した。

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「アリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地のテンピディアブロスタジアムでは、2試合連続となる4号本塁打を放ち、打率.600(20打数12安打)を記録している。一方の投手としても、時速100マイルに達し、4イニングを投げ、9人の打者を打ち取った。オオタニの投じるスプリットは、なかなかヒットを打てないように見え、昨年よりもはるかに優れている投球を見せている」

 また米スポーツ専門メディア『Sports Illustrated』の「2021年にチームの運命を決定する6人のプレーヤー」という記事で大谷を絶賛した。

「ロサンゼルスで4年目を迎えるショウヘイ・オオタニは、1シーズンに10試合以上先発したり、450回の打席を獲得したりことはまだないが、ヤンキースの剛腕ゲリット・コールのように凄まじいボールを投げ、同じくヤンキースのアーロン・ジャッジのような猛打を見せる選手で、最も才能のあるプレーヤーの1人だ」

 同メディアは「ようやく、怪我からの順調な回復し、コンディションが整ったように見える」としたうえで、「エンジェルスと長期契約を結んだマイク・トラウトをポストシーズンに導くことに関して、オオタニほど重要な選手はいない」と、チーム躍進のキーマンとして大谷を指名している。

文●白鳥純一
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