MLB

「唯一無二のチョイスだ!」ダルビッシュ有の開幕投手をパドレス専門メディアが猛プッシュ!「難題を完璧にこなせる」

THE DIGEST編集部

2021.03.21

スプリングトレーニングでも順調な仕上がりを見せているダルビッシュ。圧倒的なピッチングに専門メディアも惚れ込む。(C)Getty Images

 新シーズンの開幕まで残りわずか。アメリカ野球界では、各球団の選手たちによる猛アピールが続いている。そのなかで順調な歩みを進めているのが、メジャー挑戦8年目を迎えるダルビッシュ有だ。

 昨オフにカブスからパドレスへ電撃移籍を果たした34歳は、ここまでのオープン戦で圧巻の投球を披露。2試合に先発して5イニングを投げ、1安打・無失点の快投を続けている。地元紙『San Diego Union Tribune』は、「今年の彼はK/BB(奪三振と与四球の比率)も7割近く向上している。もはや彼になにか注文をつける必要はない」とその制球力が格段に向上しているデータを示し、絶賛した。

 パドレスの悲願である15年ぶりの地区優勝、さらには史上初のワールドシリーズ制覇のキーマンとして迎え入れられたダルビッシュ。その期待に違わぬピッチングを誇示するベテラン右腕には、専門メディアも熱視線を送っている。

 現地時間3月19日、パドレスをこよなく愛する専門メディア『Friars on base』は、来月1日に迫ったダイヤモンドバックスとの開幕戦に向けて「開幕投手はダルビッシュのほかにいない。彼こそが唯一無二の選択肢だ」と太鼓判を押した。

【動画】ダルビッシュ本人が「自信になった」というスプリットでの奪三振シーンはこちら
「パドレスはシーズンの開幕間近まで、開幕投手を指名しない意向を明らかにしている。だが、その決定は簡単なはずだ。栄えあるオープニングマッチはダルビッシュに任せるべき。昨シーズンの彼はキャリアで最高のシーズンを送り、メジャーの一流打者たちに支配的に振る舞った。パドレスにやってきたこの春も、5回を投げて許したヒットは1本だけ。それも7つの三振を奪っている。文句のつけようがないだろう」

 さらに同メディアは、ダルビッシュと同じく昨オフにレイズから加入した18年のアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞投手、ブレイク・スネルを引き合いに出し、「スネルが開幕投手にふさわしいという声も理解できるが、それはあり得ない」と主張する。

「申し訳ないが、スネルはダルビッシュほどの熟練さを持っていない。彼は30代半ばだが、1年を通してカブスでローテーションを全うし、悪い時でも相手を封じる術を心得ていた。一方のスネルは、18年のサイ・ヤング賞受賞以来、彼を取り巻く過大評価という疑念を取り除けずにいる。さらに彼はイニングイーター(多くの回数を投げられる投手)ではなく、明確な課題を持っている」

 そして、ダルビッシュの開幕投手について「彼ほどふさわしく、この難題を完璧にこなせるであろう選手はほかにない」とプッシュした。はたして彼らの熱き想いは、ジェイス・ティングラー監督をはじめとするパドレス首脳陣に届くだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
NEXT
PAGE
【動画】ダルビッシュ本人が「自信になった」というスプリットでの奪三振シーンはこちら